2013年11月8日金曜日

【GAの壁】Googleアナリティクスの新しいアドバンスセグメントはできる子です

レポート作業でGA漬けになっておりました。新しくなって戸惑うことが多いGAですが、9月のアップデートで飛躍的に使い勝手が良くなったように思います。特にアドバンスセグメント機能が、いい。もうすでに先達がレポートされていますが、私なりに感じたことや便利な使い方を簡単にまとめてみました。 

1)ユニークユーザーの新規とリピートの“ユニークな数”がわかるようになった
これ見たときにすごく感動しちゃったんですけど当方だけでしょうか? セグメントで新規ユーザーとリピーターを選択すれば、ユーザーサマリーのユーザー数で表示されるようになりました。多くの人たちが以前のバージョンで仮定していたであろう「新規ユーザーの訪問数」=新規ユーザー であることがこれで確認できますね。で、ユーザー数のリピーターを見てください。リピーター28(人)と表示されています。これで、以前まで解明できなかった「リピーターのユニークな数」がわかります。(という理解でいいんですよね!? この点は合っているかどうか、そのうち出るどこかのGA解説本を確認します。)



前にこんな記事(「アナリティクスの新規のユニークユーザーは何人?)を書いたのですが、もはや遠い日の花火になってしまいましたとさ。


2)普通にコホート分析とかロイヤルティ測定用のセグメントとかが作れます

 コホート分析はeコマースタグでないとできないと思い込んでたんですが、カスタムセグメントでも作れます。セグメントがユーザー単位という指定が可能になったので色々な角度での分析が可能になりました。訪問単位でなくユーザー単位で見ることができる、ということは計測期間内でのユーザーの動向が把握しやすくなります。


例えば、ロイヤルティやCLVのセグメントを作ることもできますよね。それらの中身は自分で定義しないといけませんが(実はそれが一番難しい)。
仮に当方のブログでロイヤルティユーザーとして「計測期間中の累計滞在時間2分以上のユーザー」というセグメントを作ってみました。行動で「ユーザーごと」を選択し分を設定。はいこれだけー。
ここでのロイヤルティの定義内容を説明しますと、当方のブログの平均滞在時間は46秒です。一つの記事がまあそんな程度のボリュームですんで。累積時間が2分以上ということは幾つか記事を読んでまったりしていってくれてるんだろうなあと(かなりいい加減な当方のロイヤルティの中身ですが、この定義が解析の中身を左右するので本番では真剣にかんがえます。)
購入というコンバージョンがないコーポレートサイトでもこんな感じでセグメントを作ると会社の事業やブランドの認知を測る指標のひとつとして使えるかなと思います。

・会社のブランドに関わる特定のキーワードで来訪
会社のサービスやブランド、業務内容の特定のページに●分以上滞在したユーザー(というセグメント)




さらに、便利な機能が「シーケンス」。ステップでコンバージョンや行動の設定ができる! ステップごとにユーザー行動を確認し、傾向を見ることができます。
例を挙げますと、
・第一ステップでお問い合わせページでお問い合わせ完了
・第二ステップでサービスの申込みをしたユーザー

というセグメントが作れます。

定点観測で見るのはもちろんKPIとして定めた指標が多いでしょうが、ユーザーの深堀りが設定だけでできるようになれば1か月単位のユーザー分析 だって楽にできますよね。サイト改善は待ったなしですから、予算の計上のための中・長期レポートはさておき、短いスパンでまわしていくことが今後さらに求められるように思います。


3)他の人が作ったセグメントをインポートできる
親切な人が便利なセグメントを作って公開してくれています。気をつけたほうが良い点としては、ギャラリーで海外のセグメントで「これいいやん!」と思っても、日本カスタマイズが必要な場合があります。例えばソーシャル関係。参照元に日本ではメジャーなアメーバが当然含まれてません。エリアや言語などの固有のセグメントは自作したほうが良さそうです。

てことで、新しいセグメントは普通に良く出来る子!
すごく便利で選択肢が増えた半面、これがセグメントの設定であるということを忘れないようにしないと誤解や間違った使い方をしてしまいそうです。また、中でちょっと触れましたが、結局、セグメントを作る目的とどのような値や条件を用いるのかという設計が肝心ですよね。また複数人で見る場合はその設定内容と意図を共有しておくことも重要かと思います。