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2016年4月3日日曜日

データアナリストへの道:その1 クラスター分析を(久しぶりに)やってみる

データアナリストには二つのキャラクタータイプがあるそうで、1つはコンサル型、もう一つはエンジニア型だとか。所属や企業によるのですが、どちらも兼ね備えている人は少ないし高いし、で個別にアサインされることが多いのではないかと思います。
コンサル型であっても技術知識は必要でして、データを出されたときに「このデータの分析視点や軸は合っているの?」という前提条件を理解しないと、出発点からして間違うことになるからです。

私は分析のスキルセットが極薄なのと、もともとの指向性がコンサル型だと思い込んでいるのですが、せっかくのデータを前に「理解不能」という状況にならないために、少しづつ「おさらい」をしていく予定です。

その1は「クラスター分析」です。
ECのレコメンドシステムやダイレクトメールマーケティングによく使われている分析手法のひとつで、膨大なデータの母集団をグル―ピングします。

久々にRを起動し、デタラメデータでやってみました、クラスター分析。テーマは・・・「会社の人たちのクラスタリング」!! データは嘘データなのですが、評価軸は客観性の高いものを揃えてぶっこんでみました。ポジション、勤務年数、業務などですね。

凍り付いたRの操作方法のおさらいは、下記サイトを参考にしました。分かりやすくて感謝です。
http://bio-info.biz/tips/r_hclust.html

結果はこちら! ↓↓
【豆知識】
下の図は「デンドログラム」といいまして、 並び順で近いもの同士ほど似ているグルーピングとなります。



クラスター分析では、各要素の距離を測るアルゴリズムが複数あって、試行錯誤が必要なのですが、上記はウォード法です。
そして、何種かのアルゴリズムを試してみても変更がないクラスターがありまして「なるほどなあ~~~」と感心した次第です。データの精度が低すぎるわりになかなかR、空気読む子だな!



さて、これはあくまでもデータのアウトプットであり、 この結果を見て分析をすることが本筋です。
それを解説することは諸事情から控えるとして(なぜww) 、私の想像に近いものに落ちました。


データってやっぱり面白い!



2013年10月9日水曜日

【解析いろは26】Rでソーシャルリスニングをやってみた 2

Rでソーシャルリスニングをやってみた 1では解析前の設計とデータ取得、整形についての話でした。いよいよ分析に入ります。
と、その前に。ちょっとおさらいです。

<今回のトライの目的>
世の中には無料で使える、基本のレポート機能がついたツールやサービスがリリースされているのになんでわざわざRで、アナログ作業までして分析をやっているの? と思われるかもしれません。
①Rのトレーニング
②Rでテキストマイニング(ツィート内容に極力踏み込まず、できるだけ機械的に判断と処理をするトレーニング)
③アカウントとは無関係のソーシャルリスニングだから。
ツィート数とか日別動向とかインフルエンサーなんてお飾りですよ! アカウントに紐付かない純粋なクチコミを、テキスト内容に踏み込んで分析する!(ような感じだけどそこまで深くやってないよ!)これが今回のメインテーマであります。
実際に、Twitterアカウントを開設していないクライアントがリアルでキャンペーンを実施し、ツィッター上でどの程度話題になっているか知りたい、というオーダーを受けたことがあります。ソーシャルの公開記事は様々な情報、ウソもホントも詰め込まれた生の情報源なのです。

(1) 分析作業1 Rでデータを分類、ソート

整形したデータは下記の通りです。
・データ形式 CSV
・データは、主体を 1=個人 2=関係者 3=セミナー・講座情報、ニュースサイト 4=bot に分類した「主体分類」、「ツィート内容」で構成

エクセルでも出来る作業ですが、練習のためRでデータを主体ごとに切り分けました。
<作業の流れ>
①Rを起動し、プラグインRcmdrを開く
RcmdrはRをGUI的に操作するプラグインです。でもほぼコマンド入力であることに変わりはありません。
②csvデータを読み込み、表示
③データを主体区分の数値別に切り分けて、新たにCSVで保存。今回使用したのは1のグループのデータと、2+3のグループのデータです。botはウザいから除外しました。

(2) RMecabでテキストマイニング

RMecabはRのテキストマイニングのパッケージです。日本語の形態素解析エンジンの「MeCab」をRで操作するためのものです。ギャル語にはぁたいぉうしてるのかしらぁ? あとこのエンジンやパッケージはなんて読むのでしょうか。このエンジンの制作者さんのサイトには「めかぶ」の写真があるんですが…やっぱり「めかぶ」なんですかね。

<作業の流れ>
①RMecabを起動して、(1)で作成したすべての発言データ・ グループ1のデータ・グループ2+3のデータを順次分析する。
②すべての発言の分類データを眺めて気になった点をメモる。
③メモを元にさらに比較用データの絞り込みや気になる単語を調べる。今回はクラスター分析はやりませんでした。今度時間があるときにやってみようと思います。

下のイメージは すべての発言データのRMecabでの分析結果の一部です。
Mecabは「形態素解析」で、意味の最小の単位で切り分け、分類してくれます。すごい!これは基本の解析関数の“RMeCabFreq()”を使っていますが、他にも様々な関数があるので用途に応じて使い分けをします。
切れてしまってますが、「ウェブ解析士」キーワードの絞り込みだから「ウェブ」「解析」「士」が当然頻出回数が多いです。これらのワードはどのグループでも必ず共通で登場するので検討対象からは除外してます。



 吐き出されるデータは、行番号、形態素(最小の日本語)、品詞(大分類)、品詞(小分類)、出現回数(Freq)です。この関数のメリットは重複がなくカウントされ、テキスト内に登場している形態素が頻度という数値で把握、という点ですね。
まずは全部の分類をぼやーっと眺めて、なんとなく全体を把握。こんなことを考えてデータをいじってます。↓
・『個人グループとセミナー・関係者グループのツィートに差があるか>あると仮定>個人とセミ ナー・関係者の形態素の並び比較』
・『個人とセミナー・関係者の形態素の名詞・動詞・形容詞のみの並び比較』
・『個人グループの感情を拾ってみよう>個人グループデータの形容詞絞り込み』や『助動詞と形容詞の「ない」の否定のテキストのピックアップ』

(3) 分析とレポートはエクセルで

最も難関のテキストマイニングの処理はRで行い、詳細の分析はエクセル上でやりました。オートフィルタでちゃちゃと切り替えながら見ていきます。今回はデータをいろんなフィルタでソートしてぱらぱらと見て、気づきをメモって、後で再検討します。いつも大体そんな感じです。
いろんなことを多角的に見て、実施し、それからレポートにまとめていきます。これがクライアント向けの場合は、すべてを載せるのではなく、クライアントの知りたいことに即した形で、不要なデータを削っていきます。

 (4) 結果要旨


がっつりグラフなんかも作ってレポート形式にしたのですが、余所様に関わることを一方的に調べただけなので、公開はしません。オチがなくてすいません。

以下、簡単に今回の分析結果の要旨です。
●計測期間内に運営主体のツィートが少ない。
●インフルエンサーは関係者グループの数名とボット。

●個人のツィート数は全ツィート数の約49%、半分近くあるけれどツィート内容を見ると解析士資格取得者やニュースサイトが含まれているので、純粋ないち個人のツィートの実数はもっと少ない。(分類方法をもっと精密にする必要がある)
●個人のツィートにつき助動詞及び形容詞の「ない」で否定語を調べたところ、強いネガティブ発言は見受けられなかった。
●関係者・セミナーグループでの頻出度が高い名詞は「講座」「認定」、個人では「データ」「講座」「資格」。部分的に被っているものの、個人グループでは「資格」が多いことから、取得対象としての資格や講座に興味があると推測する。

◎まとめ

個人のツィートにフォーカスしたところ、強いネガティブ・否定発言はないようです。形容詞分類でも、形容詞の否定「ない」を除いてネガティブイメージのある形容詞は「難しい」「高い」でした。(いずれも頻度が少ないため、それがすべてのユーザーの状態を示す形容詞であるとはいえません)。
今回はネガティブな発言はなかったものの、継続的にツィートを見て、ユーザーの疑問や資格に対する見方を把握していくことも重要かな、と思いました。
 個人グループのツィートは、認定資格を取得していると思われるユーザー(資格既取得層)と資格に興味がある・これから受験する・勉強中といったユーザー(未取得層)の二つに分類できます。ツィッターで資格既取得層か、未取得層(潜在的ユーザーも含めて)のどこに・どのように情報を発信していくか運用設計を考えることも重要だと思います。

<反省> 
当たり障りのない要旨になってしまいました。通常、レポートはクライアントの要求に応じて定義し、それに役立つように作成するものですから、相手がいないとどうしてもボヤけたレポートになってしまう、という点も収穫でした。今回の分析で分かったその他の課題は、
・ユーザー分類をどのように・いかに効率よくやって精度をあげるか
・ データの取得方法
・今回のテキストマイニングは形態素の数の把握だが、ユーザーと、重要形容詞や名詞との発言の相関のグラフ化や、 ツィート内容についてもっと突っ込んだ分析をしたい。
です。
言語の用法や言語の相関関係や傾向については実に素人的な所感です。当方、テキストマイニングの専門家でもなく、この分析は社会学のような学問の探究を目的としていません。でも、「ユーザーの本音の仮説を立てる」ということであればこの程度でもそれなりに役立つ情報になると思います。

分析に王道はあっても正道はない!(最近気に入ってる言葉らしい)
いろんな方法があっていいと思います。仮説が正しいかどうかはその後のアクションと検証が証明してくれます。

2013年10月7日月曜日

【解析いろは25】Rでソーシャルリスニングをやってみた 1

トレーニングがてら、Rでツィッターのデータを元にソーシャルリスニング(ぽい何か)をやってみました。超適当ですが、解析ってこういうことをするんだな、という段取りや必要なことの確認ができました。



ビッグデータやデータサイエンティストがバズワードとなっていますが、ウェブ解析担当もアクセスログだけを分析するだけでは足りなくなってきています。それはすなわち、ウェブ解析=ユーザーの行動履歴の分析がより効果を求められるようになったからで、解析の意義と目的が浸透してきた証としてよろこぶべきことだと思います。

ビッグデータなんてウチの会社には無縁だよと思っているアナタ。今日、急に上司や社長から「今はユーザーの声に耳を傾けるソーシャルリスニングの時代。だから弊社の企業名がどんだけソーシャルでささやかれているか調べてくれ!」なんて無茶振りがあるかもしれません。昨日どこかのセミナーに行ってなんか聞いてきたんだな……なんて、死んだ魚のような目にならないでください。
時間と人力はある程度必要ですが、すごい分析ツールや他社サービスを導入する前に、やってみてはどうでしょうか。やってみれば意外と簡単です。ヘタレな私が言うのだから間違いない!

今回重要視したのは生のデータをいかに取得し分析するか、という段取りです。下記は一例であり、この方法がベターでもベストでもありません。ただ分析に必要な段取りは積んでいるつもりですので、参考になれば幸いです。

なお、今回収集したサンプルデータと分析は具体的な改善とかなんとかそういった事を一切念頭においてませんし、分析結果が「正解」ではありません。仮説とはいえないほどの想像あるいは妄想というご理解でお願いします。

◎準備するもの
・Rをインストールし使える状態にしておくこと。(必須)
・テキストマイニング用のプラグイン「MeCab」をインストールしておくこと(必須)
・参考書として「Rによるテキストマイニング入門」石田基広 著 (ほぼ必須)
・親しみやすいようにRcmdrというGUIプラグインを入れておくと(若干)効率アップするかもしれない。(気が向けば)


◎Rってなに?という方へ
 無料のくせにすごく優秀なデータ解析ソフト。解析用途別のプラグインもたくさんある。
http://www.r-project.org/

人文科学系や医学系、理工学系の学部にいたら触ったことがあるかもしれないですね。当方、法学部出身ですが、法学って一番データ解析に遠い学問のような気がする……論理思考と解釈の学問なんですよね。言語とデータ処理における論理思考ってちょっと違うんですよね。今ものっそい苦労してます。言葉を解釈でねじ曲げることに慣れているもんだから、言葉でデータをねじ曲げたくなるとか。アカン…

(1) 分析対象となるデータとその範囲を決める

調査内容:Twitter上でキーワード「ウェブ解析士」が期間内にどのくらいツィートされているかを計測し、ユーザーを分類してグループ毎にツィート内容にどのようなワードが頻出しているかを調べる。
調査目的:計測期間内のツィートの頻度とグループ:個人ユーザーのツィートの傾向について仮説を立てる
ソーシャル:Twitter
調査対象キーワード: ウェブ解析士
調査期間:13/9/2~13/10/2




キーワード決めは重要です。決めないと無限に対象が広がるからです。また、調査内容も決めておかないとひどい目に遭います。無限分析のループ。分析をするにあたっては「何を知りたい」「どのように調べるか」「範囲」を決めることがとっても重要です。

もし、初めてソーシャルの調査を行うのであれば、ソーシャルグラフやインタレストグラフを作成してユーザーとの関係を可視化するのもいいと思います。ソーシャルグラフ等の可視化はAPIを利用した無料のツールが結構あります。いいぞ、もっとやれ!
Twitter関係の概要調査なら「Topsy」(http://topsy.com/)をよく利用します。インフルエンサーや期間指定したキーワードの発言やレポートまでしてくれる便利なツールです。かつては日本語が弱いという話でしたが、今はかなり使えると思います。(Analyticsなどの機能をフルに使うにはメールアドレスなどの登録が必要です)。
ちなみに、今回のメインテーマ(であるはず)の『R』でTwitterのソーシャルグラフの作成が可能であるようです。(対象アカウントのパスワードが必要)
参考記事:ITmedia @IT 第5回 インターリュード: TwitterとR

(2) データの取得方法を考える

アクセスログなら大体何らかの分析ツールを介しているので取得については基本的に悩まなくていいです。 ですが今回は自前で収集するのでちょっと考えなくちゃいけません。
Rで直接Twitterにアプローチしてデータをひっぱってくることも可能なようですが、アイパスなどの制約があるのでこれも今回はスルー。(おいぃ!)

公開されているデータを効率よく目的に合致した内容で取得するために、Topsyを使いました。

(3) データの取得とクリーニング



Topsyで検索キーワードで絞り込んで期間を指定して表示します。残念ながらCSVのダウンロード機能はないので、ユーザー、Tw日、Tw内容を手作業でピックアップしました。APIをカスタマイズすればらくらくなんでしょうけど、今回そんな余裕はない! (件数も少なかったし…) 
クリーニングとは、例えば空欄や値が不正な場合(欠損値)★の処理をどうするかとか、不要なデータを削除するとか、分析しやすい形にデータを整える作業です。今回、欠損値はないのと、URLはRで絞り込みをするので放っておきました。
で、最終的にデータをCSV形式に収めます。

★この「欠損値」をどう扱うかが分析データでは重要なファクタなので、本当は真剣に考えないといけないのです。

(4) 解析設計をする

慣れていたり以前やったことのある分析データならば最初に検討しておくべきことですが、今回はお初のデータなので、ここで解析設計をしました。
まず適当に幾つかデータを拾って読んでみて、どんなツィートがあるのかばっくりと感じます。感じる、というのが、目的で、ここで深く読んでいくと分析の意味がありません。

どうやら、関係者や告知のツィートと個人の感想みたいな「感じ」に大きく分かれるようです。
じゃあ、ユーザーをグルーピングして発言の傾向を見よう。そして個人ユーザーに着目して、どのようなワードがよく使われているか、そこにグループ別の差はないかを調べよう、と決めました。

【設計】
1.ユーザーをセグメント分類する > (3) に戻って作業( bot、関係者、セミナー、個人を適当に分類。ルールは、ユーザー名やツィートに特定のワードが含まれているか否か。関係者はサイトをあらかじめ調べてピックアップしておき、分類 など)★
2.エクセルでの作業★
 グラフなどのビジュアル化
 概要のグラフ化と把握(日別動向、ユーザーセグメント別割合)
 3.データの詳細な比較検討

3.Rでの作業
 グループ毎に発言を分類
 グループ毎に発言をテキストマイニングし、傾向を把握

長くなったので、Rで分析編はまた後日~。


★今回は発言数が多くないのと、明らかに関係者やセミナー告知が多かったので強引にユーザー分類をしました。普通はやってらんないので、インフルエンサーという分類が多いのだと思います。分類による比較軸があると分かりやすいのでいいですが、ケースによりますねこの方法。
★今回の作業のほとんどはエクセルで出来ますし、そのほうが早いです。一部、無理矢理Rでやったところもありますが、単純集計やグラフ化はエクセルでやっつけました。ツールに拘りを持つのではなく、目的達成のためにどの方法がいいのか、で決めるべきだと思います。

 <MEMO>
 これら過程の時間と工数をきちんと記録ておくことをおすすめします。できたら、他社サービスの価格も調べておきましょう。レポートと共に調査にかかるコスト概算も提出すれば、レポート作業と効果の費用の把握が容易になります。

Rでソーシャルリスニングをやってみた 2に続きます

2013年9月19日木曜日

【解析いろは23】Googleアナリティクスアップデート

メルマガをご覧になっていたら既知かと思いますがGAがちょっとグレードアップしています。
Googleアナリティクス 公式ブログ「新しく生まれ変わったセグメントのご紹介」:http://analytics-ja.blogspot.jp/2013/09/blog-post_17.html

タイトル通り、今回の一番の大きなアップデートは、セッション単位でのユーザーセグメント以外に、なんとなんと!ユーザー単位でのセグメンテーションが可能になった点です。どこから入ってどのページを見てコンバージョンする、といった行動の順序も指定できてしまう。いやー、すごいわ。
自分のGAを確認したのですが、まだ適用されていませんでした。これから徐々にリリースされるようですね。

 ■Googleの今回のアップデートポイント

夏が終わって一皮剥けたってカンジ。 夏休みに何があったんだい……?(ひとなつのこいかしらー?)

●アドバンスセグメント画面の変更で、よりわかりやすく・共有しやすく
セグメントが直感的に設定できるようになったのと、よく使うセグメントは★マークを付けてすぐに呼び出せるようになってます。

●セッション軸からユーザー軸での解析が可能になった
ここがさりげなく一番すごいアップデートだと個人的に思ってます。ユニークユーザーの単位でセグメンテーションできるようになります。ただ、気をつけなければいけないのがレポート。基本的なスタンスというか解析軸は、セッションであることに変更はないと思います。ですのでユーザー軸解析をレポートする場合はレポート軸が違うので、混乱が生じないように(解析側も)留意しておく必要があります。

●コホート分析(cohort analysis)ができちゃう
なんだそれ!という方はコチラをご覧ください(スイマセン、私もやったことがないです)。
定義を引用すると、
コーホート分析とは、同時期に同様な体験をする人々の集団(Cohort)が、時間の経過とともに彼らの行動様式や思考などにどのような変化が生じたのか、時系列でデータを収集することを通じて、これを明らかにすること。
指標の変化を「時代」「年齢」「世代」の3要因で分析する手法。
年代分析とも呼ぶ。 

です。
GAでは「ある期間の新規訪問者」をコホートとしてセグメントし、その後の行動がどのように変容したかを見ています。行動が変わったということは、どこかで意識変容が生じています。流入や意識変容の要因を分析することで、キャンペーンや広告、サイト内コンテンツのより深い分析と見直しが可能となります。

■時代はユーザーへ、統計学的分析へ

今年に入ってビンビン感じていたのですが、ここ数ヶ月で最も自分的にホットなテーマなのが「統計学的分析」です。学的、というのは、あくまでも学問ではなくビジネスの成果につなげるために統計学の知識や手法を使って、より精密に数字と事象を検討していくという意味でそう述べています。ビジネス解析は厳密な意味での「統計学」、学問ではないと個人的には思っています。

ただし、気をつけなければいけないことがたくさんあります。数字に人はいともたやすくダマされる、ということです。解析者もレポートを提出された側もそうです。レポートにちりばめられた、基準化した数値、相関係数、寄与率の数字は、「絶対的に確か」なものなのかというとそうではありません。そのような意味ではないのです。統計学を学んだときのことを思い出してください。ビジネス解析の本では深く書かれていないことかもしれませんが、ある手法を用いる前にその手法の数字の意味、用語の意味を十分に理解する必要があります。
結果だけを求めて統計の手法を用いるとなんかわかった気になってしまうんですよね、本当に自分自身がそうなのでイタイです。アイタター。
 今後は解析する側、レポートを受ける側どちらも統計リテラシーの高さが要求されるようになるかと思います。

では、ここで以前出した質問をもう一度。
「心筋梗塞の人の95%、犯罪者の95%が食べていたという食べ物を禁止すべきか。

常にこの質問と答えを忘れず、数字とその向こうにいるユーザーに向き合っていきたいと思います。

2013年9月18日水曜日

【PickUp】ホワイトペーパー:Webアクセス解析をビジネスに結びつけるための3つのポイント

ネタになりそうなホワイトペーパーの紹介です。

Webアクセス解析をビジネスに結びつけるための3つのポイント
(SAS Institute Japan株式会社 /ダウンロードには会員登録(無料)が必要。)

ウェブアクセスデータの活用ポイントと今後どう活用していくべきか、という内容がコンパクトにまとめられています。オチはSASの総合解析システムを使うといいよ!なんですが、アクセスログ解析の必要性から、これからホットになるであろうウェブ統計解析のことにも触れられています。

よく耳にする悩みとしてこういうのがあります。
「リニューアルの前に、あるいは新規サイト作成のときに解析ツールをいれて解析をしていきましょう、というと「なんで?」「そんな必要あるのか?」と言われる。どう説得したらいいか」
あるあるR(アール)。

あらゆる「なぜ」を追求していくことで道は開ける(かもしれない)

このホワイトペーパーに書いてあることは、たいして目新しくもないのですが、たとえば「ポイント1:目的を明確にする」ということに「なぜそれが必要か」ということを問い直して、自分の中で説明ロジックをもっておけば、クライアントに伝えるときにブレがないと思いますよ。

まず、「なぜ解析が必要なのか」というところを的確に伝える必要があるかと思います。解析をすることでどういう事業メリットが生じるか、という利益に絡めて話をすすめることですかね。あとわかりやすい例え話にするとか。

釣り堀で、クライアントさんはタイを釣るためにある場所に座りました。まず、釣竿に餌をつけないと魚はまず釣れません。タイなんてなおさらですよね。餌はクライアントさんのコンテンツですが、自分が座っている周囲にはまけても遠くにまで及びません。このままではタイが釣れるのはいつになることやら。釣れるまで待つのもいいですが、釣り堀の費用、餌の費用がかかります・・・という具合です。

また、「サイトを作りたい!」「リニューアルしたい!」の目的の「なぜ」を聞いてみることもおすすめします。インターネットへの期待や危機感の表れなどの動機を、言いだしっぺのクライアント自身がきちんと理解し、自己分析していることは意外と少ないものです。 大体、何かを変えたいという時点で何かが行き詰まっていると思うのです。人生と一緒ですね。

過去把握から未来予測へ。行動分析から意識分析へ。

最近、急激にこの傾向が顕著になっているように思います。
過去把握というのはウェブサイトのアクセスログ解析つまりユーザーの行動分析です。ソーシャルの場合はちょっと違っているところがあって、意識分析の要因を含んでいます。

そこにより多くのデータ、顧客データや会員情報、はたまたソーシャルメディアのコメントや投稿などのデータを結合してより詳細に分析し、解析学的手法を用いて、未来予測をすることは、すでにECサイト運用の現場では実施されています。顧客のセグメンテーションやロイヤルティの把握、リコメンデーション、来訪予測に基づくキャンペーンの内容と実施時期などなど。解析ツールにおいてもユーザー基軸は今後主流になると思ってます。 従来の集客や広告施策、ウェブ解析だけでは頭打ちの状況に来ているのかもしれませんね。

・取得できる情報や解析する方法が増えたこと。
・既存の過去把握だけでは行き詰まり感があること。
・より多くの情報で多角的に分析し、コスト削減。


最近、リスティングとかSEOとかLPOはいいツールがたくさんあります。その企業に応じたカスタマイズや動向把握は必要であっても、担当者の負担は随分削減されるし、結果として人的コストも削減されるのではないかと。
こう書いてみると、なんだか今はウェブ解析というものの過渡期に来ているのかなという気がします。

個人的に思うのですが、今後は、企業そのもののリソース分析や顧客分析などのインサイドマーケティングが地味に来るんじゃないかと思います。大きな企業ならばすでにそういうのはシステムとして組み込まれているわけですが、日本は中小企業が圧倒的に多いので、まだ未導入というところが多数だと思います。

ポイントとしては、理解できる人・担当者だけがやってるのではだめで、全社的に理解し、利用されるデータと、好きな時にそれらにアクセスできる仕組みが必要と思います。

でも、解析担当として自戒せねばらないのは、数字だけと向き合うだと思います。つい、やってしまいがちなので本当に自戒しています。数字が示すユーザーや顧客の行動、意識をくみ取り、未来に対して推測する。ということを忘れないようにしたいです(そんな大事なこと忘れるなよ!)。