2013年9月5日木曜日

【解析いろは21】アナリティクス以外の解析ツールに遭遇した場合

上場企業におけるGAの利用割合は64%だそうですよ、奥さん。(出展 Nexal の一期一会http://nexal.jp/blogs/2645.html) 
記事の中で
「お奨めの解析ツールありますか? ただしGAとサイカタ以外で」((株)Nexal提供」)
というセリフがあるのですが、これまだ言われます。アーチンも未だに健在です。

この記事でユニークなのは、サイカタ→GAへの変更パターン。社内で日々見るのに使えなければ結局意味がないのですよね。ウェブ解析の専属担当者がいるのならともかく、普通は他の業務の合間に見るのが多いでしょう。習熟する時間もそうそう取れないということも普通にあります。

導入にあたっては「使いこなせるか」より前に「日々の業務でどう使うか」「それが改善に活かされるか」を検討し、トレーニングの時間が担当者に負担になることによるリスクも勘案しましょう。というか提案のときやアドバイス時にそのことを伝えましょう。でないと、ノリノリな上司さんの横で担当者の人が暗い顔をして俯いてしまいます。

そもそも、解析ツールはすごくわかりにくい膨大な量のアクセスログをいかに見やすく分かりやすく表示するか、というためにあるのですから、業務の負担が軽くならなくては本末転倒です。根本的な問題として、ウェブ解析をする目的と体制が整っていないと、どれほど素晴らしいツールを導入しても劇的な変化はないだろう、と思います。イヤがられてもさらっとリスクや現時点の問題点は指摘することが、提案する側の責任だと考えてます。

長い前置きはさておき(前置きだったのか!)、そんなモテモテのGA以外のツールも使うことがある、という話です。大体、どんな解析ツールにもなにかしら特化した部分があります。例えば広告効果測定だったりユーザーセグメントが独特だったりとか。GAは結構遭遇するし、ノウハウもいろんなところで蓄積されているのですが、他のツールで解析をする依頼がきたらどうしよう、というのが今回のテーマです。

・アクセスログから知りたいことを聞く
 調査の範囲がこれで大体決まります。やろうと思ったらいろんなデータが引き出せてしまうのがログデータですが、興味本位ならともかく仕事でやる以上、作業時間・分析時間も想定してやることが大切です。
・特長を掴む
 強みや解析の評価軸を公式サイト等で調べましょう。解析ツールの評価軸って結構重要なんですよ。
・できれば事前にログインさせてもらう
 ログインしないことにはどんな機能があるか確認できません。実際、あるカテゴリのドリルダウンをしようと思ったら「それは有料のアカウントが必要です」なんて出てきてウェ~~~と思ったり。
・レポートする項目をピックアップした解析設計書を作ろう
 お互いに納得するために、どういう目的でどういう項目を見るか解析設計書を作ることを超・お勧めします。これで合意しておくと、調査漏れがないのと、データをまとめるときにスムーズです。
 まあ、そうはいっても後出しはあるんですけどね…○○について知りたい、とか。後で○月○日からやってたキャンペーンのことを知りたいのだけど、といわれても困りますぅ(> <)

私もさほど他のツールの経験はないですが、データの分類やセカンダリディメンションとの組み合わせで「これ」というデータを作成しやすいGAは、やっぱり自由度が高くて便利と思います。解析の軸が固定されていない分、自由に指標を組み合わせて確認できるのが良いです。
最初 GA → もっと詳しく知りたいから他ツール → やっぱりGAに戻る というパターンもあるのかもしれませんね。

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