2013年7月24日水曜日

【解析いろは16】新しいインサイト画面のご紹介

珍しく、解析Tipsのサイトっぽく新しい画面等をご紹介しようと思います。ちなみに当blogは解析Tipsやノウハウのサイトではありません。実務のスキマを埋める解析ネタ話のサイトです。
当方のインサイトもいつの間にか新しい画面が選択できるようになっていました。ちなみに一回だけ、旧インサイト画面に戻すことができますが、そうすると次に全てのユーザーのFBページがアップデートするまで新インサイト画面にもう一度戻すということができないようです。


◎概要
 概要ページはいいね、リーチと、質を示す交流度(いいね!やコメントなどのユーザーの反応の内訳)に分けられて、主な指標が個別に、大きく数字で表示され、一目でわかりやすい思います。また、グレーの線でその前1週間がデフォルトで比較されるので増減の推移も把握できます。
以前は一つのグラフだったのですが、相関がぱっと見てわかるものの指標が「話題にしている人」と「合計リーチ」(+投稿数が円)だったため、そのグラフの意図がよくわからん、という感じでした。いや、リーチしている中で話題にしている人の数が極端に増減してしている場合は、その原因を確認しなくちゃいけませんが、通常ではほぼ同様の波形だと思うんですよね。
で、この下にページの投稿の概要リストがありますが、画像投稿の場合はサムネイルが表示されていてこちらも随分わかりやすくなったと思います。 (例の画像には含まれてませんが)
【FBインサイト新画面:概要ページ】



◎ページ
私の中ではここは「量の指標」の分類かなと思っています。いいね、リーチ、ページのアクセス数です。指数を個別にくっきり分類して、より分かりやすくしたなあという印象です。

平均値のベンチマークをオンマウスで表示が出来たりするんですよ。日次、週次の管理では便利ですよね。 
【FBインサイト新画面:ページタブ 投稿のリーチ ベンチマークラインの表示】













 ◎投稿
コンテンツ管理ですね。ここで各投稿記事へのユーザー反応の指標「交流度」を見ることができます。リーチ(記事が届いた数)に対する反応率も出しやすいですね。どうせなら数字で出しておいてくれればいいのに!この「交流度」という指標は「
概要ページもそうですがサムネイルあるなしで「何の記事だっけ?」「これなんでいいね!が多いんだろ」というのが直感的に把握できます。当方は外部ブログへのリンク、外部リンクの紹介記事が結構多い、ということがわかります。だってFBでダラダラ長い記事掲載しても読みづらいし、メイワクでしょう。よく文章量が多すぎてしんどい、といわれます。
抜け作なもんでサンプルの画像にはないのですが、リーチの内訳が「ファン/ファン以外のリーチ」という分類表示ができるんです。これもコンテンツの質をあげていくために結構重要かなと思います。当方ではある記事でNot-Fanの数がファン数を上回っていたものが幾つかあります。その部分を検討すると、今後さらにリーチが広がるでしょうね。(やれよ!)
ここの「ファン以外のリーチ」というのは初出のワードのような気がしますが、文字通りファン以外の人へのリーチだとして、その定義がちょっと気になります。教えてFBの中の人。

【FBインサイト新画面:投稿タブ すべての投稿】













・ファンがオンラインにいる時間帯
「ページに「いいね!」しているユーザーのFacebook利用時間を知ることで、そのユーザーが目にしやすい時間に合わせて投稿をシェアすることができます。」ということで、投稿カテゴリのタブ切り替えになっています。本来はユーザーのカテゴリに入っているものかもしれませんが、実務での投稿管理を考えた場合、ファンが多い時間帯に投稿するというのは大切ですからここに入ったのだと勝手に推測しています。曜日別の平均(上)にオンマウスすると、下の時間帯別グラフ(全平均)に、曜日別の平均数(@1時間)の折れ線グラフが表示されています。
ただ、「最近一週間のデータ」らしいので、本気で曜日別、時間帯別の動向を把握しようと思ったら1~3か月で傾向をみたほうがいいような気がします。
あと、これまたサンプル画像がないですが(またか!)、このカテゴリには「ベスト投稿タイプ」の提案というか、傾向の算出もデータとともに示してくれているので分かりやすいですね。とくに多種の投稿タイプを利用しているユーザーには役立つと思います。

【FBインサイト新画面:投稿タブ ファンがオンラインにいる時間帯】













 ◎ユーザー
ユーザー属性を人口統計データと共に確認することができます。ターゲットとユーザーのずれがないか、以外なファン層の発見などに役立ちます。ちなみに「何らかのアクションを実行した人」は最低30人がページでアクションを実行した場合にのみ使えます。まあ、そりゃそうだ。

【FBインサイト新画面:ユーザータブ】















■まとめ
新しいインサイトでは毎日、週次の管理は、現場の人が見る限りにおいては前よりも分かりやすいのではないかと思います。
・投稿時間等がユーザー側の時間になったようです
・ところどころ英語が残ってる

・管理運営側をかなり配慮した構成になっている
・やっぱり1週間単位が基本

FBの運用ではこれがまあ基本単位かなと思います。

■余談
レポートは週間、月間、四半期、半期、通年で内容、構成、グラフの表示形式、コメント等、要素が異なります。レポートが期間によって利用目的が異なっているからです(そのはずです)。そのレポートが「何のために+誰のために必要なのか」を考えると、異なっていて然るべきです。
日々の運用PDCAにはインサイトでまあ結構足りているのですが、例えば、ちょっと上へのソーシャルの運用状況の報告(ベンチマークでの他社比較といった他の軸での評価、個別に目標が設定している場合はその達成率と課題)を出すこともあるでしょう。

その場合はエクセルで泣きながら資料を作ったり、別の解析ツールを活用するという方法もあります。

■余談その2 ソーシャルの指標について考えてみた(長いですよ!)
余談ですが、なぜFBを含めソーシャルの指標はなんだかわかりにくいように感じるのは、リーチがエンゲージメントというユーザーの交流の深さ、質の影響を受けるからなのでしょうかね。しかし、FBページに おいてはリーチは記事がファンに到達する範囲ということですから、ここでのリーチは「量の指標」と考えるべきではないかと。ま、ちょっと微妙なんですが、 私的にはページタブの中では量の指標という認識です。

それじゃあ「いいね!」はどうなるんだよ!あれだっていいね!て意思表示してるんだからユーザーの 反応だろ?と仰る向きもあろうかと思います。そこで、なぜ「いいね!」数が、昨今言われているように素直にエンゲージメントの指標にならないのか、なぜエンゲージメントを「リアルに」測ることが難しいのか(あるいは難しく考えすぎなのか)という話になると思います。
まず誤解があってはいけないのは、「いいね!」をエンゲージメント指標と評価してもいいのです。イヤならそもそも「いいね!」すらしませんしね。
指標をどう捉えて何に活用するかは解析する側、ひいてはクライアントの要望にどのように応えるかだと思います。
昨今「いいね!」数だけ見ていてもユーザーエンゲージメントのリアルな反映、あるいは数値とはいえないのではないか、という疑問の提議は、FBの仕様がリーチ率の算出とかけあわあせで、ファン全員に投稿記事がすべて届くわけではない、という点に起因しているからだと思います。
また、ソーシャルにおける「エンゲージメント」の意味を追求していくと、一回限りのいいね!ではなく、記事投稿ごとに対するリアクションで深度を測って いったほうがエンゲージメントのイメージに合うと思うのですよ。ゆえに、FBでは仕様で、ページに「いいね!」をしても100%すべての人に表示される わけでもなく、リーチ率という、エンゲージメント指標が影響する要素でふるいにかけています。
何が何だかわからない、FBで決めてくれたらいいのにと思うかもしれません。私もそうしてほしい(笑) 今回のリニューアルは、多分そういう意向とビジネス利用のためにかなり整理したのだと思います。
しかし、考えてみるとエンゲージメントの定義を何とするか、どの指標をKPIにするのかは、ひいてはFBページで何がしたいか、何を達成したいのかという目標に戻っていくような気がします。
あと、指標の質と量の分類はこれ人様々です。リーチ数がいい例ですね。いいね数もそうですね。ですから、自分の理解と解析のための軸を持つことも大事かなと思いました。

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