2013年10月22日火曜日
【PickUp】ソーシャルからコマースの系譜-PinterestからSumally、FANCY、そしてOrigamiへ
ソーシャルからコマースへの系譜 PinterestからSumally、FANCY、そしてOrigamiへ(前編)【Eコマースコンバージョンラボ】 2013/7/16 ソーシャルメディアマーケティングラボ より
Eコマースとソーシャルの接近やソーシャルコマースの事例があげられています。日本ではソーシャルコマースはまだ限定的で、あらゆる商品に適用できる方程式があるという状況ではないですが、こういう方法もあるんだなってことでピックアップしました。
日本発のサービスということでは「Origami」がユニークです。スマートフォン向けのソーシャル買い物アプリで、しかもiPhoneのみ。扱う商材はセレクトショップや百貨店などの、比較的高い価格帯の商品です。ターゲットがすごく限られてマーケットが狭い、と思うでしょう? でも個人的にはこれはおおいにアリだと思うんです。マーケ的に見ると、市場が狭いといいつつ最初から指向性の高いユーザーが入ってくるわけですから、有象無象の中から選別するよりずっと効率がいいと思うんですね。とはいえ、多くの商品はショップや他のモールでも買える場合が多く、価格と価値のバランスをどう取るかが「Origami」の課題になるのかなと思います。今後、OtoO機能や雑誌とのタイアップをする予定があるということなので、ちょっと楽しみなのですが、いかんせんiPhoneアプリ。当方、アンドロでございます…アンドロ対応アプリ作ってください。すごい機会損失だと思うんだけど。
「Pintarest」 は日本でも今後活用される可能性が高いのではないでしょうか。キュレーションサービスの分類なんでんすが、集めて構成した画像からeコマースへの誘導が出来ます。日本では楽天、サンリオなどが導入しているようですが、これが成果を出すのはまだ先という感じです。 スクラップブック好きな女子は惹かれるかもしれません。海外ではそれなりに結果が出ているようですが、日本でのユーザー数がどこまで伸びるか、というところにかかってくるでしょうか。
ところで、本題です。ええ、そうなんです。本日の隠れテーマは実は「Facebookでeソーシャルコマースやソーシャルギフトってどうなのよ」なんですね!(最初から書け)
Facebookのカートや決済機能が導入されますよ、というニュースからはや2年ほどでしょうか。現状、アプリではFacebook内決済機能が幾つか提供されていますが、日本での活用状況はというとちょっと香ばしい感じです。当方の記憶も導入するよ。導入した企業があるよ(http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2011/11/28/11621)。というニュースだけで停止していたため「日本でも今後広がるんじゃない?」とテキトーなことを言ったこともありましたが、その後調べてみると撤収・停止していたり・・・道理で、FBのセミナーに行ったときに商材として全く触れないわけだ。FBのソーシャルギフトも、物品よりデジタルの贈り物の選択が多いので、早々に物販は廃止になってます。
狭義のソーシャルコマース、ソーシャル内で商品の販売が決済まで完結するという定義をした場合、Facebookではソーシャルコマースは上手くいかない。
という説が闊歩するのもやむなしなのが現状です。
以前、セミナーで聞いたのですが、台湾におけるFacebookを参照元とするECサイトの流入割合は相当多いらしいです。しかし台湾でソーシャルコマースが活発かというとそういう話は聞かない。 EC系、販売系でのFBの活用というのは「ファンの獲得、ロイヤルカスタマーの育成」の場として利用することが現実的な利用方法のようです。
アトリビューション分析測定の方法がもう少し進めば、ユーザー行動におけるソーシャルの地位が再評価されると思います。あと、アメリカで効いても日本では効かないということもあります。ソーシャルの市場規模や成熟度もそうですが、商品購入に関するスタンス(ひいては国民性)の違いも関連していると思うのですがどうでしょうか。いつか、そのような違いを研究してみたいですね。
余談ですが、アメリカと日本の様々な違いを数字とかわいいイラストで示したコンテンツがあったので掲載します。元ネタのページはすでに存在しないようです。
http://matome.naver.jp/odai/2131407138973197201(NAVERまとめ)
よだれ出てるよ!
空想レベルの話ばかりで恐縮ですが、そのうちソーシャルで決済しようがECサイトで買おうが、問題にならなくなるんじゃないかと勝手に思っています。 最近うえっとなるほど見かける「オムニチャネル」というワード。どこで買う、というのが重要ではなく、ソーシャル、ネット、リアル店舗などあらゆる接点を駆使し、最終的にはどこでもいいので自社を選んでもらう、という考え方です。ストーカーみたいですね。私的な感想ですが、リタゲ広告すごくウザいです。あれは消えてよし!
次から次へと良くこんな考え方を捻り出せるよなあと感心しているのですが、それだけ消費社会が成熟しきって、熾烈な顧客争奪戦を繰り広げている危機感が強いということなんですね。
もっと極論をいうと、BtoCであれBtoBであれ、業態や商材に合ったとびきりのユーザーエクスペリエンスを深く考える必要があり、それを実現するためにはウェブ上での行動履歴だけじゃ全然足りなくて、業務に踏み込んで、リアル・ネットを問わない顧客の姿を掴むということが必要だ、と企画書を泣きながら書いてて思う今日このごろ。
2013年9月14日土曜日
【解析いろは22】Facebookの広告は使えるか?(リカバリー編)
先日とある勉強会でFacebook広告について聞かれて、ついネガティブな印象の反応をしてしまいました。スミマセン。できるだけ正確に答えようとして部分しか説明できていなかったので、ここでリカバリーしたいと思います。
自分が言いたかったのは、
「通常のウェブ広告と同じ集客効果を期待し、同じやり方をすると失望する」
ということです。
ファン数を増やして、コンテンツからリンクを張って本サイトに誘導する。その先の会員登録であったり商品購入のコンバージョン率はどうですか? もし本サイトへの直接の流入に較べてコンバージョン数やコンバージョン数が高いのならすばらしい!(奇跡だ!)ですが、外部サイトでのコンバージョンを目的とするとFacebookは即効性があんまりないと思ってます。海外ではこんな調査結果(参照元:ITメディアマーケティング Facebookのマーケティング効果を実感しているマーケターは37%――米調査結果発表)もあります。ま、しかし結論を急がないでください。
問い:Facebook広告は使えるのか?
答え:Facebookでの目的と「効果」を決め、エンゲージメントを高めるコンテンツと広告の方法の戦略をしっかり作れば効果が出る、はず。
まずは、広告の性質の違いに注目です。
Facebook広告とGoogle広告の効果の違い
参照:SEO Japan 13/1/16記事
グーグル広告は以下のように説明されています。
対して、Facebook広告はこんな風な説明です。
で、Facebook広告の特長については下記が端的に表していると思います。
じゃ、Facebookは何に使うのがよろしいのか、というと、これですよね。
●ブランディング
●ロイヤルティ向上(あるいはユーザーからの推奨のプラットフォーム)
前に「ロイヤルティリーダーに学ぶソーシャルメディア戦略」という本のレビューでも書きましたが、ブランディングやロイヤルティの計測は解析ツールだけでは難しいのも事実です。しかし本当に自社のブランディングや顧客ロイヤルティが成果に結びつくというステージに達しているのであれば、実施するべきだと思います。
例として、Twitterですが、ニッセンとファミマのKPI、KGI、LTVの簡単なレポート記事を引用します。
Twitterの公式アカウントのKPI、KGI、LTV分析
トライバルメディアハウス、ニッセンなど2社のTwitter公式アカウントのマーケティング効果を測定
KGIのブランド想起率、好意度、購入意向調査はアカウントのログ分析から出てきません。すべて別の調査です。
そんな調査、コストがないから出来ないんですけど! という反論もあるでしょう。確かに。ですので、出来ることとしては、KPIとその結果の間に何らかのつながりを仮定して見ていくことかな、と思います。マーケの第一歩でそこからスタートですよね。
いいね数を数多く集めることについて補足しておきます。
リーチの範囲はある数から減少します。これはコミュニケーションを目的とするソーシャルの性質上当然なことです。ファン数1万人~2.5万人でリーチは17.1%という調査結果があります。最大25000人が分水嶺になってるようですね。(情報元:ガイアックスメディアラボ http://gaiax-socialmedialab.jp/facebook/169 13/1/15記事)
まあしかし、リーチの裾野を広げるために、いいね数は大いに越したことはありません。
ですが、ですが。
前から色々いわれている「いいね!」を買ってファンを増やす問題があります。
また、ある程度のファン数を広告で獲得したからといって、それが質に結びつかないことは多々あります。広告をテキトーに全世界に向けて打ったらあら不思議。結構いいね数が集まるのです。でも、日本人向けに商品を売りたいのに、いいね!をしてくれたけど読んでもくれない、コメントもくれないような人って「ファン」といえますか? そりゃ効果でないでしょうよ、そこから自サイトに誘導しても。
今後はいっそういいね!数の重要性が下がってきて、エンゲージメント、親密度や重みといった「質」がより重視されると思います。というかそうなっています。
Facebookマーケティング FBページの8/30の記事に最新の事例が紹介されています。結果だけなので、どういう過程があったのか気になります。そのうち、セミナーとかで開設してもらいたいです。
Facebookマーケティング FBページ
事例概要(PDF) http://fbrep.com//SMB/Luxa.pdf
いわゆる成功例とされるケースのキーワードは「コミュニケーション 」です。GoogleとFacebook広告の違いを理解しつつ、ユーザーとコミュニケートしてブランド認知や取り扱うサービスや商品の良さを伝えることに集中することだと思います。
とすると、FBの活用はスモールビジネスにも向いていると思います。ただしブランド認知が低い場合は、最初はとにかく友人知人、取引先にも宣伝し、広告も出して「いいね!」を集めることが「スタートラインに立つ条件」と思います。
最後にどうでもいい話を。
自分は基本的にものすごく饒舌です。でも、聞かれたことに正確に答えたいあまりに余計な周辺情報をくっつけすぎて、結局何が言いたいのかわからない、伝えたいことが伝わらないことがママあります。猛省です。
別の機会に仕事の話をしていたら、その人も「状況や情報をまだ把握していない人にいっぺんに情報を出しすぎると『うぐっ』となるから最近は聞かれたことだけ小出しに伝えるようにしている」と聞いて納得。
自分が言いたかったのは、
「通常のウェブ広告と同じ集客効果を期待し、同じやり方をすると失望する」
ということです。
ファン数を増やして、コンテンツからリンクを張って本サイトに誘導する。その先の会員登録であったり商品購入のコンバージョン率はどうですか? もし本サイトへの直接の流入に較べてコンバージョン数やコンバージョン数が高いのならすばらしい!(奇跡だ!)ですが、外部サイトでのコンバージョンを目的とするとFacebookは即効性があんまりないと思ってます。海外ではこんな調査結果(参照元:ITメディアマーケティング Facebookのマーケティング効果を実感しているマーケターは37%――米調査結果発表)もあります。ま、しかし結論を急がないでください。
問い:Facebook広告は使えるのか?
答え:Facebookでの目的と「効果」を決め、エンゲージメントを高めるコンテンツと広告の方法の戦略をしっかり作れば効果が出る、はず。
まずは、広告の性質の違いに注目です。
Facebook広告とGoogle広告の効果の違い
参照:SEO Japan 13/1/16記事
グーグル広告は以下のように説明されています。
グーグルは目的地ではなくリソースである。ユーザーはグーグルを使って何かを見つけようとする。グーグルを利用する短い時間においても、複数の広告を提示する機会が存在する – まず、ユーザーが実施する有料検索広告はすぐに売買の価値をもたらす。
対して、Facebook広告はこんな風な説明です。
ユーザーをコアのサイトに留まらせることがフェイスブックの目標である。そのため、ユーザーをフェイスブックに留める機能の広範なインフラを用意しており (eメール、動画、メッセージ送受信等)、内向きの広告戦略はこの点を反映している。関心およびユーザー層のデータによるターゲティングは強力なツールで あり、ユーザーおよびスポンサーの双方において関連性の面で効果が見込めるものの、積極的にトラフィックをフェイスブックの外に向かわせ、ブランドのサイ トに導く行為には向いていない。
で、Facebook広告の特長については下記が端的に表していると思います。
フェイスブックは有料検索ではない。ディスプレイでもない。そして、その他のデジタルチャンネルとは異なり、ブランドのウェブサイトにトラフィックを直接送ることがフェイスブックの強みではない。とはいえ、日本でもフェイスブックエクスチェンジというリタゲ広告の取扱いが始まったようなので、だんだんと検索広告との区切りが薄れてくるかもしれません。
じゃ、Facebookは何に使うのがよろしいのか、というと、これですよね。
●ブランディング
●ロイヤルティ向上(あるいはユーザーからの推奨のプラットフォーム)
前に「ロイヤルティリーダーに学ぶソーシャルメディア戦略」という本のレビューでも書きましたが、ブランディングやロイヤルティの計測は解析ツールだけでは難しいのも事実です。しかし本当に自社のブランディングや顧客ロイヤルティが成果に結びつくというステージに達しているのであれば、実施するべきだと思います。
例として、Twitterですが、ニッセンとファミマのKPI、KGI、LTVの簡単なレポート記事を引用します。
Twitterの公式アカウントのKPI、KGI、LTV分析
トライバルメディアハウス、ニッセンなど2社のTwitter公式アカウントのマーケティング効果を測定
KGIのブランド想起率、好意度、購入意向調査はアカウントのログ分析から出てきません。すべて別の調査です。
そんな調査、コストがないから出来ないんですけど! という反論もあるでしょう。確かに。ですので、出来ることとしては、KPIとその結果の間に何らかのつながりを仮定して見ていくことかな、と思います。マーケの第一歩でそこからスタートですよね。
いいね数を数多く集めることについて補足しておきます。
リーチの範囲はある数から減少します。これはコミュニケーションを目的とするソーシャルの性質上当然なことです。ファン数1万人~2.5万人でリーチは17.1%という調査結果があります。最大25000人が分水嶺になってるようですね。(情報元:ガイアックスメディアラボ http://gaiax-socialmedialab.jp/facebook/169 13/1/15記事)
まあしかし、リーチの裾野を広げるために、いいね数は大いに越したことはありません。
ですが、ですが。
前から色々いわれている「いいね!」を買ってファンを増やす問題があります。
また、ある程度のファン数を広告で獲得したからといって、それが質に結びつかないことは多々あります。広告をテキトーに全世界に向けて打ったらあら不思議。結構いいね数が集まるのです。でも、日本人向けに商品を売りたいのに、いいね!をしてくれたけど読んでもくれない、コメントもくれないような人って「ファン」といえますか? そりゃ効果でないでしょうよ、そこから自サイトに誘導しても。
今後はいっそういいね!数の重要性が下がってきて、エンゲージメント、親密度や重みといった「質」がより重視されると思います。というかそうなっています。
Facebookマーケティング FBページの8/30の記事に最新の事例が紹介されています。結果だけなので、どういう過程があったのか気になります。そのうち、セミナーとかで開設してもらいたいです。
Facebookマーケティング FBページ
事例概要(PDF) http://fbrep.com//SMB/Luxa.pdf
いわゆる成功例とされるケースのキーワードは「コミュニケーション 」です。GoogleとFacebook広告の違いを理解しつつ、ユーザーとコミュニケートしてブランド認知や取り扱うサービスや商品の良さを伝えることに集中することだと思います。
とすると、FBの活用はスモールビジネスにも向いていると思います。ただしブランド認知が低い場合は、最初はとにかく友人知人、取引先にも宣伝し、広告も出して「いいね!」を集めることが「スタートラインに立つ条件」と思います。
最後にどうでもいい話を。
自分は基本的にものすごく饒舌です。でも、聞かれたことに正確に答えたいあまりに余計な周辺情報をくっつけすぎて、結局何が言いたいのかわからない、伝えたいことが伝わらないことがママあります。猛省です。
別の機会に仕事の話をしていたら、その人も「状況や情報をまだ把握していない人にいっぺんに情報を出しすぎると『うぐっ』となるから最近は聞かれたことだけ小出しに伝えるようにしている」と聞いて納得。
いっそ、海の底に棲む貝になりたいです。
2013年9月3日火曜日
【PickUp】顧客満足度は本当に売上げ増加に貢献しているのか
顧客満足。Customer Satisfaction。マーケやサービス開発、営業といったあらゆる現場で目標とされていますが、 実際のところ顧客満足の効果はどうなんでしょうか、という話です。
では、本日のネタ元記事です。 2つの記事があります。
IT Pro 記者の目 *途中まで公開。登録無料で続きが読めます
(1)「顧客満足度が上がれば売り上げも増える」のウソ、アメックスが採用した究極の指標「NPS」(2013/05/20)
タイトルを見ると相反する内容のようですが、タイトルの印象ほど正反対のことをいってません。というかベクトルは同じ向きです。前者の記事では、
「本当に役立っているのか分からない顧客アンケートをして業務改善に全く役立てない・役立たないよりも、コストをかけてきちんと顧客満足度を測り、上げていこう。それには最近アメリカで流行ってるNPSという指標がぴったり」(意訳)という内容です。
後者の記事も前者の記事にまるっと反論しているのではなく、
「顧客満足度が全然役に立たないってわけじゃなくて。各業種によって程度に差はあるけど、顧客満足度が売上げにも繋がらない、てことはいえない。当社データではそう言えます」(超意訳)という内容でした。日経BPが顧客満足度調査をやってきてるから、意味がないとされたら存在意義が揺らぐ・・・なんてぶっちゃけすぎな理由はジョークだと思いますが、近々顧客満足度調査のデータ集が発売されるんでプロモーションを兼ねてるのでしょう。
wikiによると顧客満足は「人は物品を購入するとき、その物品に何らかの満足を感じたときに購入するとの考え方」という風に表現されています。
顧客満足度を計測する手法は顧客アンケート調査が真っ先に思いつきます。日本ではアメリカを参考にしたJCSI(日本版顧客満足度指数:Japanese Customer Satisfaction Index)なんて基準もあるようです。これがあらゆる業種の顧客満足度測定に使える指標なのかというとちょっと分からないのです。というのは、掲載されているスコアランキングはディズニーランドなどのエンタテインメントやホテル業が上位を占めています。
余談ですが、アクセスログ解析で、企業や商品の認知度、顧客満足度を示す指標はありますか、という質問を時々受けます。残念ですが、直接的にそれを示す便利な指標はありません。ウェブサイトのアクセスログはサイトを訪問したユーザーがどこから来てどういうページの遷移を経てどこで離脱したか、という ことが分かります。しかしユーザーが「どのような意図や意識をもって」や「何を考えて」という内心は、サイト内の行動から仮説を立てて推察するしかないのです。それで分かることはあくまでも断片的であり、真意は知る由もありません。
また、顧客満足度の高さが必ずしも業績向上に直結しない場合が多々あることも、これまでの指標やCRM運用の壁となっています。前出の(2)記事では顧客満足度と業種との数値的な連関が統計学的な手法で算出されています。しかし文中にも断りがあるように、すべての業種において高い連関があるわけではなくマチマチなんです。
・顧客満足度を客観的に把握し基準化する指標はあっても、あらゆる業種に適合するとは限らない
・顧客満足度は業績向上に直接的に貢献しない場合がある
従来の顧客満足度は個々人に付随するものでしたが、ここ最近ではソーシャルメディアを経由して個人の気持ちが容易に表明され、伝播する状況になりました。つまり顧客満足度の変容が生じていると思うわけです。
顧客の「推奨意志」に注目したのが、先の記事に出てきた「NPS(ネットプロモーター・スコア)」という指標です。ロイヤルティ指標とも言われます。満足度が高い顧客が常に企業利益に貢献しているわけではないという前提のもとに、「推奨意欲」というソーシャルな繋がりをぶっこんでスコア化しています(超意訳)。(詳細な内容と定義は各種書籍を読んでくださいね!)
これは従来型のCRMから、ソーシャルという要素を加味した進化形といえます。ただ、私が読んだ書籍「ロイヤルティリーダーに学ぶソーシャルメディア戦略」中でも、利用例がBtoC型の販売・サービスでした。BtoCはソーシャルに親和性があるため、この指標とは非常に相性が良いのかなと思います。
こう書いているとわかりやすくてステキな指標なのになぜ広まらないのか?という疑問があるかもしれません。このNPSスコアの測定や判断にはNPS認定資格が必要なようで日本では取得者は数少ないです。また、測定方法や結果の信頼性についてもまだ論じられている段階です。
ひらたくいうと、すごくいい感じで分かりやすいけど使えねぇ~というところでしょうか。概念はいいのだけどね…
こういう指標や考え方もあるというくらいに今は把握しておくのがよいのかなと思います。
→顧客満足の中身を具体的に列挙してみましょう。
②「自社の顧客満足」の事業貢献程度を調査する
→顧客アンケートが通常の手段かと思います。ここで重要なのは、適当に質問を考えて適当に配布・回収するのではなく、統計学の論理と手法に基づいて作成し、必ず分析することです。
③高い貢献度と関係性があると推定される場合は計測する手段を考える。顧客アンケート調査や企業認知度調査は1年に一回でいい。自社媒体のブログ、ウェブサイト、ソーシャルメディアでの観測する指標を決める
④調査結果をふまえて検討、改善する
こうやって書いてみると、毎回同じことをまとめている気がします。しかしですよ。結果が出ないと嘆く前にこうした「当たり前のこと」をやっているかどうか確認してはどうでしょうか。効果が実感できないのは効果測定をきちんと目に見える形でやっていないことが多いのです。
では、本日のネタ元記事です。 2つの記事があります。
IT Pro 記者の目 *途中まで公開。登録無料で続きが読めます
(1)「顧客満足度が上がれば売り上げも増える」のウソ、アメックスが採用した究極の指標「NPS」(2013/05/20)
タイトルを見ると相反する内容のようですが、タイトルの印象ほど正反対のことをいってません。というかベクトルは同じ向きです。前者の記事では、
「本当に役立っているのか分からない顧客アンケートをして業務改善に全く役立てない・役立たないよりも、コストをかけてきちんと顧客満足度を測り、上げていこう。それには最近アメリカで流行ってるNPSという指標がぴったり」(意訳)という内容です。
後者の記事も前者の記事にまるっと反論しているのではなく、
「顧客満足度が全然役に立たないってわけじゃなくて。各業種によって程度に差はあるけど、顧客満足度が売上げにも繋がらない、てことはいえない。当社データではそう言えます」(超意訳)という内容でした。日経BPが顧客満足度調査をやってきてるから、意味がないとされたら存在意義が揺らぐ・・・なんてぶっちゃけすぎな理由はジョークだと思いますが、近々顧客満足度調査のデータ集が発売されるんでプロモーションを兼ねてるのでしょう。
(1)顧客満足度を測る指標とは
wikiによると顧客満足は「人は物品を購入するとき、その物品に何らかの満足を感じたときに購入するとの考え方」という風に表現されています。
顧客満足度を計測する手法は顧客アンケート調査が真っ先に思いつきます。日本ではアメリカを参考にしたJCSI(日本版顧客満足度指数:Japanese Customer Satisfaction Index)なんて基準もあるようです。これがあらゆる業種の顧客満足度測定に使える指標なのかというとちょっと分からないのです。というのは、掲載されているスコアランキングはディズニーランドなどのエンタテインメントやホテル業が上位を占めています。
余談ですが、アクセスログ解析で、企業や商品の認知度、顧客満足度を示す指標はありますか、という質問を時々受けます。残念ですが、直接的にそれを示す便利な指標はありません。ウェブサイトのアクセスログはサイトを訪問したユーザーがどこから来てどういうページの遷移を経てどこで離脱したか、という ことが分かります。しかしユーザーが「どのような意図や意識をもって」や「何を考えて」という内心は、サイト内の行動から仮説を立てて推察するしかないのです。それで分かることはあくまでも断片的であり、真意は知る由もありません。
また、顧客満足度の高さが必ずしも業績向上に直結しない場合が多々あることも、これまでの指標やCRM運用の壁となっています。前出の(2)記事では顧客満足度と業種との数値的な連関が統計学的な手法で算出されています。しかし文中にも断りがあるように、すべての業種において高い連関があるわけではなくマチマチなんです。
・顧客満足度を客観的に把握し基準化する指標はあっても、あらゆる業種に適合するとは限らない
・顧客満足度は業績向上に直接的に貢献しない場合がある
(2)変っていく顧客満足の中身
業績に直結しない例として思いつくのは高額の買い物、結婚式や葬儀などのイベント。これらはリピート購入というのはあんまりないですよね。サービス や商品を購入した顧客は高い満足を得たとして、この顧客満足度をどう次のセールスにつなげたらいいかというと、クチコミや推薦という方法が考えられます。 ウェディング系のサイトでの利用者インタビューやショップのレビューということになるかと思います。これは結構重要ですよね。ソーシャルメディアの普及で 人から人への伝播、推奨意志が、企業のブランドやプロモーションに影響するようになってきました。そりゃ「いい商品だなあ、いいサービスだなあ」と満足し ているだけでなく宣伝までしてくれたらすごくいい顧客ですよね、企業にとっては。従来の顧客満足度は個々人に付随するものでしたが、ここ最近ではソーシャルメディアを経由して個人の気持ちが容易に表明され、伝播する状況になりました。つまり顧客満足度の変容が生じていると思うわけです。
顧客の「推奨意志」に注目したのが、先の記事に出てきた「NPS(ネットプロモーター・スコア)」という指標です。ロイヤルティ指標とも言われます。満足度が高い顧客が常に企業利益に貢献しているわけではないという前提のもとに、「推奨意欲」というソーシャルな繋がりをぶっこんでスコア化しています(超意訳)。(詳細な内容と定義は各種書籍を読んでくださいね!)
これは従来型のCRMから、ソーシャルという要素を加味した進化形といえます。ただ、私が読んだ書籍「ロイヤルティリーダーに学ぶソーシャルメディア戦略」中でも、利用例がBtoC型の販売・サービスでした。BtoCはソーシャルに親和性があるため、この指標とは非常に相性が良いのかなと思います。
こう書いているとわかりやすくてステキな指標なのになぜ広まらないのか?という疑問があるかもしれません。このNPSスコアの測定や判断にはNPS認定資格が必要なようで日本では取得者は数少ないです。また、測定方法や結果の信頼性についてもまだ論じられている段階です。
ひらたくいうと、すごくいい感じで分かりやすいけど使えねぇ~というところでしょうか。概念はいいのだけどね…
こういう指標や考え方もあるというくらいに今は把握しておくのがよいのかなと思います。
(3)まとめ
①あらためてクライアントの「自社の顧客満足」 を定義してみる→顧客満足の中身を具体的に列挙してみましょう。
②「自社の顧客満足」の事業貢献程度を調査する
→顧客アンケートが通常の手段かと思います。ここで重要なのは、適当に質問を考えて適当に配布・回収するのではなく、統計学の論理と手法に基づいて作成し、必ず分析することです。
③高い貢献度と関係性があると推定される場合は計測する手段を考える。顧客アンケート調査や企業認知度調査は1年に一回でいい。自社媒体のブログ、ウェブサイト、ソーシャルメディアでの観測する指標を決める
④調査結果をふまえて検討、改善する
こうやって書いてみると、毎回同じことをまとめている気がします。しかしですよ。結果が出ないと嘆く前にこうした「当たり前のこと」をやっているかどうか確認してはどうでしょうか。効果が実感できないのは効果測定をきちんと目に見える形でやっていないことが多いのです。
2013年8月27日火曜日
【Books】ロイヤルティリーダーに学ぶソーシャルメディア戦略
タイトル:ロイヤルティリーダーに学ぶソーシャルメディア戦略-ロイヤルカスタマー進化論
著者:高見俊介
出版社:ファーストプレス
出版日:2011/3/25
おすすめ度:★★★
本書は従来型の顧客満足にソーシャルメディアの要素のひとつ「クチコミ(推奨)」を加味して考える、顧客像と指標NPS、それを用いた分析事例の本です。 ソーシャルメディアの企業活用の問題、ソーシャルメディア活用の重要性。NPSという顧客ロイヤルティ指標を用いた分析と業務改善というのがこの書籍の内 容です。ソーシャルマーケティング全体の流れやポイントを把握できるが、判断軸や結論がほぼすべて「NPSでは~」になっているのでそこはマスキングしないと使えないのですが、そうするとオチがないことになります。(なんだそりゃ)
出版は2011年ですが、現状も大きな変化はないように思います。その意味では内容が古びている感じはしません。「なう。」なマーケターが読んでも役立つと思います、半分程度は。なぜ半分かといいますと、NPSという指標の説明、それを使った実例と改善が全編にわたって基軸となっているからです。NPS自体はユニークで分かりやすい指標だと思いますが、いかんせん普遍化するには敷居が高い印象が否めません。というのも、日本では認定取得者がごく少なく(著者しかいないのでは?)、この指標の認知度が未だ高いとはいえません
ですので、この本はNPS部分はさておいて、ソーシャルマーケティングという視点で読むほうが分かりやすいし、そのほうがまだ役に立つと思います。じゃあソーシャルメディアマーケティングを理解するために買ってもいいかというと、今なら他にも本があるだろうからNPSやNPSの事例に興味がなければ買わなくていいです。
<目次>第1章 ソーシャルメディア時代のマーケティング
第2章 ソーシャルメディア時代の顧客セグメンテーション
第3章 ソーシャルメディア活用策(前編)
第4章 ソーシャルメディア活用策(後編)
第5章 ソーシャルメディア活用策の効果測定
第6章 ソーシャルメディア時代に求められる「真」の顧客中心
以下、記憶に残った点です。
◎ソーシャルの企業活用が迷走するのは、ソーシャルメディア利用の目的が明確でないから。
まあ、そうですよね。いや、目的はあることが多いのですよ、一応。企業認知度を上げたいとか、商品の売り上げにつなげたいとか。その目的に適しているのかどうか、達成可能性があるのかという検証や認知がないだけで。強いていうならソーシャルメディアにおけるKPIがない、というのが企業利用においては一番問題なのかも。
◎企業の顧客戦略の変化。顧客セグメンテーション
推奨意志があり、顧客収益性が高い人・・・天使
推奨意志はあるが顧客収益性は低い人・・・宣教師
推奨意志もなく顧客収益性が低い顧客(つまり企業や商品に不満を持っている)は反逆者。酷いww
顧客セグメンテーションをソーシャルという側面から再分類してプロモーション手法を変えるなど、面白いと思いました。顧客の心理に踏み込んだ調査で分析し、対応をそれぞれのグループで変えるといったことはこれまでのマーケティングでも常套手段でしょう。しかし、そういった煩雑な調査を「推奨意志」という軸でスコア化したことは評価していいと思います。わかりやすい指標と言われるわけです。
◎NPS(ネットプロモータースコア)
詳細はは下記を参照してください。
ウェブ担:用語集 NPS
調 査方法はいたってシンプルで指標として分かりやすいという利点がありますが、NPSはこの手法の提唱者及び会社に商標登録されています。勝手にテストだけ 流用して御社の顧客ロイヤルティを測りますとかなんとかやってると怒られると思います。(そのために認定者制度があるわけで)。これも、広まらない理由の 一つかなと思います。このテストだけで煩雑な顧客意識調査をせずに顧客ロイヤルティが測れる、という点では画期的ですが、精度やフィナンシャル指標との相関性については今も賛否両論です。今後の研究と実績次第ですね。
◎ソーシャルメディアの企業活用はCEOがキー
これはどこでも説かれますが、最も厚く高い壁ですよね。トップが旗を降ればそりゃ社員はやりやすいですよ。予算も付きますし。
日本でウェブへの投資の腰が重い理由はソーシャルメディア活用の効果が企業の経済効果と相関性があるというデータが今のところ明確なものがない、というのが大きいと思います(本書ではNPSだったら説明できるよと言ってるのですが、まあそれはさておいて)。しかし、私自身はソーシャルメディアの成熟が進むにつれて企業の活用の場も必ずある、と思ってます。
ソーシャルは中長期で運用、ROIでは効果測定するとおかしくなるとか不採算性だけ目に付くとか、分かるんですよ。分かってるんですよ。そのヒントを求めて本書を買ったのですが、問題提起だけで終わってしまったのが残念です。まあ、これらソーシャルの効果測定はみなさん、今現在、試行錯誤を重ねて進めています。大きな成功事例もよいのですが、大きな失敗と小さな成功事例の積み重ねがヒントになるのでは、と思っています。
著者:高見俊介
出版社:ファーストプレス
出版日:2011/3/25
おすすめ度:★★★
本書は従来型の顧客満足にソーシャルメディアの要素のひとつ「クチコミ(推奨)」を加味して考える、顧客像と指標NPS、それを用いた分析事例の本です。 ソーシャルメディアの企業活用の問題、ソーシャルメディア活用の重要性。NPSという顧客ロイヤルティ指標を用いた分析と業務改善というのがこの書籍の内 容です。ソーシャルマーケティング全体の流れやポイントを把握できるが、判断軸や結論がほぼすべて「NPSでは~」になっているのでそこはマスキングしないと使えないのですが、そうするとオチがないことになります。(なんだそりゃ)
出版は2011年ですが、現状も大きな変化はないように思います。その意味では内容が古びている感じはしません。「なう。」なマーケターが読んでも役立つと思います、半分程度は。なぜ半分かといいますと、NPSという指標の説明、それを使った実例と改善が全編にわたって基軸となっているからです。NPS自体はユニークで分かりやすい指標だと思いますが、いかんせん普遍化するには敷居が高い印象が否めません。というのも、日本では認定取得者がごく少なく(著者しかいないのでは?)、この指標の認知度が未だ高いとはいえません
ですので、この本はNPS部分はさておいて、ソーシャルマーケティングという視点で読むほうが分かりやすいし、そのほうがまだ役に立つと思います。じゃあソーシャルメディアマーケティングを理解するために買ってもいいかというと、今なら他にも本があるだろうからNPSやNPSの事例に興味がなければ買わなくていいです。
<目次>第1章 ソーシャルメディア時代のマーケティング
第2章 ソーシャルメディア時代の顧客セグメンテーション
第3章 ソーシャルメディア活用策(前編)
第4章 ソーシャルメディア活用策(後編)
第5章 ソーシャルメディア活用策の効果測定
第6章 ソーシャルメディア時代に求められる「真」の顧客中心
以下、記憶に残った点です。
◎ソーシャルの企業活用が迷走するのは、ソーシャルメディア利用の目的が明確でないから。
まあ、そうですよね。いや、目的はあることが多いのですよ、一応。企業認知度を上げたいとか、商品の売り上げにつなげたいとか。その目的に適しているのかどうか、達成可能性があるのかという検証や認知がないだけで。強いていうならソーシャルメディアにおけるKPIがない、というのが企業利用においては一番問題なのかも。
◎企業の顧客戦略の変化。顧客セグメンテーション
推奨意志があり、顧客収益性が高い人・・・天使
推奨意志はあるが顧客収益性は低い人・・・宣教師
推奨意志もなく顧客収益性が低い顧客(つまり企業や商品に不満を持っている)は反逆者。酷いww
顧客セグメンテーションをソーシャルという側面から再分類してプロモーション手法を変えるなど、面白いと思いました。顧客の心理に踏み込んだ調査で分析し、対応をそれぞれのグループで変えるといったことはこれまでのマーケティングでも常套手段でしょう。しかし、そういった煩雑な調査を「推奨意志」という軸でスコア化したことは評価していいと思います。わかりやすい指標と言われるわけです。
◎NPS(ネットプロモータースコア)
詳細はは下記を参照してください。
ウェブ担:用語集 NPS
調 査方法はいたってシンプルで指標として分かりやすいという利点がありますが、NPSはこの手法の提唱者及び会社に商標登録されています。勝手にテストだけ 流用して御社の顧客ロイヤルティを測りますとかなんとかやってると怒られると思います。(そのために認定者制度があるわけで)。これも、広まらない理由の 一つかなと思います。このテストだけで煩雑な顧客意識調査をせずに顧客ロイヤルティが測れる、という点では画期的ですが、精度やフィナンシャル指標との相関性については今も賛否両論です。今後の研究と実績次第ですね。
◎ソーシャルメディアの企業活用はCEOがキー
これはどこでも説かれますが、最も厚く高い壁ですよね。トップが旗を降ればそりゃ社員はやりやすいですよ。予算も付きますし。
日本でウェブへの投資の腰が重い理由はソーシャルメディア活用の効果が企業の経済効果と相関性があるというデータが今のところ明確なものがない、というのが大きいと思います(本書ではNPSだったら説明できるよと言ってるのですが、まあそれはさておいて)。しかし、私自身はソーシャルメディアの成熟が進むにつれて企業の活用の場も必ずある、と思ってます。
ソーシャルは中長期で運用、ROIでは効果測定するとおかしくなるとか不採算性だけ目に付くとか、分かるんですよ。分かってるんですよ。そのヒントを求めて本書を買ったのですが、問題提起だけで終わってしまったのが残念です。まあ、これらソーシャルの効果測定はみなさん、今現在、試行錯誤を重ねて進めています。大きな成功事例もよいのですが、大きな失敗と小さな成功事例の積み重ねがヒントになるのでは、と思っています。
2013年8月15日木曜日
【Books】SEXY? データ・サイエンティストに学ぶ「分析力」
”小さな数字から、企業価値を変える新しい試みを。”
タイトル:SEXY LITTLE NUMBERS データ・サイエンティストに学ぶ「分析力」/日経BP社
著者:ディミトリ・マークス、ポール・ブラウン
私的評価:4点/5点
あらゆるデータを元にビジネスを、業務を改善していくための考え方と、実例の紹介です。Tips本やノウハウ本ほど具体的に方法論を提示しているわけではありません。万能の計算式があるわけではありません。「自分(達)はこう考えた」「これをやった」ということを、目標ごとにクローズアップして述べています。
・自分の知らないビッグデータ分析ビジネスというものを俯瞰して見る。
・あまたのビジネス書同様、自分の業務に当てはめたり空想で補ったり、自分なりに噛み砕く
ということができるなら得るものがあるかと思います。
◎目次
第1章 リトルデータでビジネスを成長させる
第2章 ターゲティング-誰にアプローチするか
第3章 メッセージ-何について話すか
第4章 ロケーション -どこで顧客を見つけるか
第5章 予算 -いくら費やすべきか
第6章 測定 -何が有効か、有効でないかをどう把握するか
第7章 最適化 -有効なものをさらに活用し、無効なものを排除するには
第8章 アナリティクスの未来
1章~7章の末尾には必ず「月曜日の朝にすること」という、簡潔なまとめがあって、これを実行しろよ、やらなくちゃ読んだ意味ねえよ、と言ってるようです(意訳)
書いてあることはさほど難しくもなく、目新しくもありません。分析せよ、仮説を立てろ、実行して検証しよう。業務改善に役立てよう。当たり前のことです。でも当たり前のことを通す、実行することはとても難しい。それがビッグデータ、超グローバル企業のコンサルや分析であっても同じだということが分かって、なんだかほっとしたのでした。文中に「がっかりした」「失望した」というワードを見るたびにニヤニヤ。解析における仮説を「非科学的」という顧客候補(そのくせ自分たちの判断は経験則に基づくというから矛盾している)、理由なく数字に反発するクリエイティブチーム、分析と営業、あるいはウェブ管理部門との遠い距離。ああ、あるある。乗り越えるために、分かり合うためにどうしたか、ということも、簡単ですが書いてあって面白かったです。
個人的には第5章の「予算の配分」、第6章の「重要なものを測定する」「データのビジュアル化」、第7章「クリエイティブへのフィードバック」がツボにはまりました。全編を通してデータをどのようにプレゼンテーションするか、というのが頻出するのですが、すべてにおいて「分かりやすく、シンプル」なんですね。
「あることを正確に伝えたい」というのが、私の場合は文字数の多さに出てしまって、メールを読むのがしんどいとよく言われます(笑) でも書いてないと絶対後で説明を求めるじゃんよ!
この本を読んで、最小限の言葉で短く伝え、相手から聞かれたら立て板に水のごとく語ろうと決めました。
余談。
セクスィーというとふーじこちゅわ~んか壇密しか浮かばないのですが、「魅力的な」という意味合いなんですね。魅力的という言葉にSEXYを使うところに欧米と日本の違いを少々、感じました。日本じゃセクスィーとは言わないでしょうなあ。きゃわわデータ、とか、データかわゆす、とか。
タイトル:SEXY LITTLE NUMBERS データ・サイエンティストに学ぶ「分析力」/日経BP社
著者:ディミトリ・マークス、ポール・ブラウン
私的評価:4点/5点
あらゆるデータを元にビジネスを、業務を改善していくための考え方と、実例の紹介です。Tips本やノウハウ本ほど具体的に方法論を提示しているわけではありません。万能の計算式があるわけではありません。「自分(達)はこう考えた」「これをやった」ということを、目標ごとにクローズアップして述べています。
・自分の知らないビッグデータ分析ビジネスというものを俯瞰して見る。
・あまたのビジネス書同様、自分の業務に当てはめたり空想で補ったり、自分なりに噛み砕く
ということができるなら得るものがあるかと思います。
◎目次
第1章 リトルデータでビジネスを成長させる
第2章 ターゲティング-誰にアプローチするか
第3章 メッセージ-何について話すか
第4章 ロケーション -どこで顧客を見つけるか
第5章 予算 -いくら費やすべきか
第6章 測定 -何が有効か、有効でないかをどう把握するか
第7章 最適化 -有効なものをさらに活用し、無効なものを排除するには
第8章 アナリティクスの未来
1章~7章の末尾には必ず「月曜日の朝にすること」という、簡潔なまとめがあって、これを実行しろよ、やらなくちゃ読んだ意味ねえよ、と言ってるようです(意訳)
書いてあることはさほど難しくもなく、目新しくもありません。分析せよ、仮説を立てろ、実行して検証しよう。業務改善に役立てよう。当たり前のことです。でも当たり前のことを通す、実行することはとても難しい。それがビッグデータ、超グローバル企業のコンサルや分析であっても同じだということが分かって、なんだかほっとしたのでした。文中に「がっかりした」「失望した」というワードを見るたびにニヤニヤ。解析における仮説を「非科学的」という顧客候補(そのくせ自分たちの判断は経験則に基づくというから矛盾している)、理由なく数字に反発するクリエイティブチーム、分析と営業、あるいはウェブ管理部門との遠い距離。ああ、あるある。乗り越えるために、分かり合うためにどうしたか、ということも、簡単ですが書いてあって面白かったです。
個人的には第5章の「予算の配分」、第6章の「重要なものを測定する」「データのビジュアル化」、第7章「クリエイティブへのフィードバック」がツボにはまりました。全編を通してデータをどのようにプレゼンテーションするか、というのが頻出するのですが、すべてにおいて「分かりやすく、シンプル」なんですね。
「あることを正確に伝えたい」というのが、私の場合は文字数の多さに出てしまって、メールを読むのがしんどいとよく言われます(笑) でも書いてないと絶対後で説明を求めるじゃんよ!
この本を読んで、最小限の言葉で短く伝え、相手から聞かれたら立て板に水のごとく語ろうと決めました。
余談。
セクスィーというとふーじこちゅわ~んか壇密しか浮かばないのですが、「魅力的な」という意味合いなんですね。魅力的という言葉にSEXYを使うところに欧米と日本の違いを少々、感じました。日本じゃセクスィーとは言わないでしょうなあ。きゃわわデータ、とか、データかわゆす、とか。
2013年8月13日火曜日
【解析いろは19】グランフロント大阪のイベントのバイラル効果を勝手に見てみる
お盆期間に入ったので閑散としていますね。今日から夏休みを、と思っていたらやり残したことがあったのでひっそり仕事をしています。
7月初頭に、当Facebookページの「解析のいろは」でニュースのみピックアップしたのですが、大阪の新名所・グランフロント大阪であるイベントがありました。「初音ミクinナレッジキャピタル」というイベントでございます(http://kc-i.jp/event/miku/)。7月12日時点では対応アプリがアンドロ用しかなかったのですが、iPhone用も間に合ったようですね。7/12のイベント開始直後はなかったので、後で追加されたのでしょう。
まあそんな訳で、ソーシャル代表としてTwitterでのバイラルはどんなもんだったか、ということをザックザクに粗くまとめました。
--------------------------------------------------------
利用した解析ツール:Topsy
計測期間:7/14~8/13(30日)
調査方法:「グランフロント+ミク」という最小のワードでのTweet数を検索。比較として「グランフロント」のみの検索結果を加える。「グランフロント」の検索結果には「グランフロント+ミク」も含まれている。
基準:数の多寡については目標値、客観的基準が不明のため期間内の1日平均、特定の日の平均を算出して比較・検討。
--------------------------------------------------------
<データ>
◎期間内ツィート数累計
【検索ワード】
グランフロント+ミク : 1,288 1日あたりの平均ツィート数 42.9 個
グランフロントのみ:37,871 1日あたりの平均ツィート数 1262.3個
◎最多ツィートの日 8/3のツィート数比較
【検索ワード】
グランフロント+ミク : 137
グランフロントのみ:1,454
<参考>
・ライブの特設ページのソーシャルリンク(Twitter)が共有された数:369
https://twitter.com/search?q=http%3A%2F%2Fkc-i.jp%2Fhatsuap%2F
・告知ページがTwitterでツィートされた数:71
(「イベント:初音ミク in ナレッジキャピタル」で検索)
【グラフA】
【グラフB】
<ばっくり考察>
◎期間内累計
計測期間内では1日あたり平均ツィート数1362個のうち、約3.4%がワード「ミク」を含むツィートでした。(但しこのワード「ミク」はイベントの初音ミクに限定されません。個人名等を含んでいる場合があります。というかありました)
◎最多ツィートの日(8/3)の動向
8/3にワード「ミク」を含むツィートが期間内で最多。一日あたり平均の約3.1倍であり、ワード「グランフロント」を含むツィート内での割合は9.4%と大幅に増加しています。
■8/3の外部要因
・8/3~8/7 初音ミクのライブ上映初日
◎わかったこと
単純に「グランフロント+ミク」ワードで、ライブ初日の8/3にツィートが3倍近く増加している点から、ライブへの関心やクチコミは、同時に開催さいていたミク絡みのイベントよりも高かったのでは?という仮説を立ててみる。あとは追加調査。(おいぃ!)
--------------------------------------------------------
本題はここからです。グラフや数字に誤魔化されてはいけません。
この結果はグランフロントで行われた初音ミク関連のイベントについてのごく一部の、断片的なデータです。
ワード「グランフロント」「ミク」を含まなくても、ライブのタイトル「夏祭初音鑑」や特設ページのURLを抽出すると、もっと「初音ミクに関連し、言及しているであろう」ツィート数は増えます。それらは含んでいないので、イベント全体のバイラル効果を見るにはデータが不足しています。ゆえに、調査方法と範囲、基準を明示してあらかじめ逃げの手を打っています。
ではこれが効果測定のやり方として間違っているかというとそうでもないと思うのです。どの範囲のデータで、どういう判断基準や方法をもって測定するかは解析する側が決めるべきことです。ただ、この一部のデータで全体のバイラル効果を推察するには根拠が乏しい。ですから数字については全く判断をせず事実だけ述べています。ずるい!
クライアントが期待する効果とは何か。それを測定するためにはどのような条件設定をすればよいか。
イベントの効果測定、特にソーシャルについて測定する場合は、あらかじめ測定条件とゴールを決めておく
ということが大事なんです。はい、すごく長い前置きでした。
でも、最小の手間でやったのですが、ヒントは得られますよね。8/3はなんだかツィートが多いぞ、と。ライブ上映初日だぞ、と。その前後にはテレビCMが流れていて、 大阪ではポスターが貼ってあって、当日にぴあやその他のメディアでツィートされているようだ。それに較べて、イベント開始当日や前後は動きが少ない。通常イベントの告知は十分だったのか?などなど。これらの疑問も、解析をする上ではとても重要だと思います。特にイベントに絡んだ効果測定は定点観測と異なり、明確な目的と訴求、その効果が必要なのですから。
また、 「グランフロント+ミク」の検索結果のツィート数がこれで多いのか、少ないのか、ということについては基準がないため全く判断ができません。従って、割合を見てみました。これでお分かりかと思いますが、
目標や基準設定されていないとイイも悪いも判断できない
のです。(そりゃ内部では設定されていると思いますが)。
ちなみに多分GA使ってますね、ログ取るのに。ソーシャルも見るんですかね。あーレポートが大変だぁ・・・
長い思考のお遊びにお付き合いくださりありがとうございました~。しかし、この過程こそが解析においてとても重要だと私は考えてます。
Topsyや、Yahoo!リアルタイム検索はタダで使えるツールです。ぜひ遊んでみてください。応用として、キャンペーン開始直後のバイラル動向だったり、イヤな話ですが炎上の有無の確認とか、そういったことにも使えますよね。
7月初頭に、当Facebookページの「解析のいろは」でニュースのみピックアップしたのですが、大阪の新名所・グランフロント大阪であるイベントがありました。「初音ミクinナレッジキャピタル」というイベントでございます(http://kc-i.jp/event/miku/)。7月12日時点では対応アプリがアンドロ用しかなかったのですが、iPhone用も間に合ったようですね。7/12のイベント開始直後はなかったので、後で追加されたのでしょう。
まあそんな訳で、ソーシャル代表としてTwitterでのバイラルはどんなもんだったか、ということをザックザクに粗くまとめました。
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利用した解析ツール:Topsy
計測期間:7/14~8/13(30日)
調査方法:「グランフロント+ミク」という最小のワードでのTweet数を検索。比較として「グランフロント」のみの検索結果を加える。「グランフロント」の検索結果には「グランフロント+ミク」も含まれている。
基準:数の多寡については目標値、客観的基準が不明のため期間内の1日平均、特定の日の平均を算出して比較・検討。
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<データ>
◎期間内ツィート数累計
【検索ワード】
グランフロント+ミク : 1,288 1日あたりの平均ツィート数 42.9 個
グランフロントのみ:37,871 1日あたりの平均ツィート数 1262.3個
◎最多ツィートの日 8/3のツィート数比較
【検索ワード】
グランフロント+ミク : 137
グランフロントのみ:1,454
<参考>
・ライブの特設ページのソーシャルリンク(Twitter)が共有された数:369
https://twitter.com/search?q=http%3A%2F%2Fkc-i.jp%2Fhatsuap%2F
・告知ページがTwitterでツィートされた数:71
(「イベント:初音ミク in ナレッジキャピタル」で検索)
【グラフA】
【グラフB】
<ばっくり考察>
◎期間内累計
計測期間内では1日あたり平均ツィート数1362個のうち、約3.4%がワード「ミク」を含むツィートでした。(但しこのワード「ミク」はイベントの初音ミクに限定されません。個人名等を含んでいる場合があります。というかありました)
◎最多ツィートの日(8/3)の動向
8/3にワード「ミク」を含むツィートが期間内で最多。一日あたり平均の約3.1倍であり、ワード「グランフロント」を含むツィート内での割合は9.4%と大幅に増加しています。
■8/3の外部要因
・8/3~8/7 初音ミクのライブ上映初日
◎わかったこと
単純に「グランフロント+ミク」ワードで、ライブ初日の8/3にツィートが3倍近く増加している点から、ライブへの関心やクチコミは、同時に開催さいていたミク絡みのイベントよりも高かったのでは?という仮説を立ててみる。あとは追加調査。(おいぃ!)
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本題はここからです。グラフや数字に誤魔化されてはいけません。
この結果はグランフロントで行われた初音ミク関連のイベントについてのごく一部の、断片的なデータです。
ワード「グランフロント」「ミク」を含まなくても、ライブのタイトル「夏祭初音鑑」や特設ページのURLを抽出すると、もっと「初音ミクに関連し、言及しているであろう」ツィート数は増えます。それらは含んでいないので、イベント全体のバイラル効果を見るにはデータが不足しています。ゆえに、調査方法と範囲、基準を明示してあらかじめ逃げの手を打っています。
ではこれが効果測定のやり方として間違っているかというとそうでもないと思うのです。どの範囲のデータで、どういう判断基準や方法をもって測定するかは解析する側が決めるべきことです。ただ、この一部のデータで全体のバイラル効果を推察するには根拠が乏しい。ですから数字については全く判断をせず事実だけ述べています。ずるい!
クライアントが期待する効果とは何か。それを測定するためにはどのような条件設定をすればよいか。
イベントの効果測定、特にソーシャルについて測定する場合は、あらかじめ測定条件とゴールを決めておく
ということが大事なんです。はい、すごく長い前置きでした。
でも、最小の手間でやったのですが、ヒントは得られますよね。8/3はなんだかツィートが多いぞ、と。ライブ上映初日だぞ、と。その前後にはテレビCMが流れていて、 大阪ではポスターが貼ってあって、当日にぴあやその他のメディアでツィートされているようだ。それに較べて、イベント開始当日や前後は動きが少ない。通常イベントの告知は十分だったのか?などなど。これらの疑問も、解析をする上ではとても重要だと思います。特にイベントに絡んだ効果測定は定点観測と異なり、明確な目的と訴求、その効果が必要なのですから。
また、 「グランフロント+ミク」の検索結果のツィート数がこれで多いのか、少ないのか、ということについては基準がないため全く判断ができません。従って、割合を見てみました。これでお分かりかと思いますが、
目標や基準設定されていないとイイも悪いも判断できない
のです。(そりゃ内部では設定されていると思いますが)。
ちなみに多分GA使ってますね、ログ取るのに。ソーシャルも見るんですかね。あーレポートが大変だぁ・・・
長い思考のお遊びにお付き合いくださりありがとうございました~。しかし、この過程こそが解析においてとても重要だと私は考えてます。
Topsyや、Yahoo!リアルタイム検索はタダで使えるツールです。ぜひ遊んでみてください。応用として、キャンペーン開始直後のバイラル動向だったり、イヤな話ですが炎上の有無の確認とか、そういったことにも使えますよね。
2013年8月2日金曜日
【解析いろは17】戦略的ソーシャル推進のために1:まずコレ読め。
実は、去年まではソーシャルメディアの企業活用というものに、個人的には懐疑的でした(ぉぃ)
マーケッターやリサーチャーが言うほどソーシャルメディアの「効果」というものに確信が持てなかったのです。しかし今年に入って、各所のホワイトペーパーや調査データを追っていくうちに、「あれ?なんかこれいいんじゃね? 将来性あるんじゃね?」と今更思うようになりました。
まず解析全般に言えることなんですが、効果測定の軸や指標、ゴール設定をするという認知がさほど高くないように思います。今年に入ってからなぜか急に解析に関するお尋ねが増えているのですが、まずアクセスログ解析の見方、ウェブの効果の測定についての基本の知識や考え方が、認知されていないあるいはアップデートされていないケースが圧倒的に多いように感じています。
・Facebookにせよ、Twitterにせよ、指標がさほど多くないこと
・どの解析ツールを使っても、元データはTwitterやFacebookが取得し、提供するデータであるという点(ただし解析データベースへデータをひっぱってくる設定やらでツールによって誤差は生じます)
という点で、ソーシャル解析というのは本来見やすいものだと思います。その反面、ソーシャルのコアである「エンゲージメント=ユーザーとの交流の深度」は数字では示しにくく、かつ、それを一つで測る、あるいは示す指標というのは今のところありません。だから最初にソーシャルのその企業なりユーザーなりのゴールを決め、KGI、KPIを決め、どういう形で測定していくか考える必要があるのですね。別にこれ、私の個人的な妄言というわけではありません。とあるリサーチデータでも、ソーシャルの企業活用において効果測定と満足度、その方法についてやるとやらないで差が出るというデータがあります。
ゴールなき指標(KPI)はただの数字である
極論ですが、そんな感じで考えておいたほうがいいかと思います。
で、本日は、これから社内、あるいはクライアントにソーシャルメディアを導入する際に、ちょっと役に立ちそうな資料をご紹介します。
MarkeZine http://go2.shoeisha.jp/c/ abnQajgwecgtslab
解説レポート:小売業者がソーシャルメディアで成功するために ベストプラクティスガイド(Adobe)
*無料。会員登録が必要です。
この資料に記載されているのはTipsではありません。ソーシャルメディアの測定に関する考え方です。営業上、あるいは社内で推進する場合、最初に結論ありき・結果ありきで進めることが多いかもしれませんが、ここに書いてあることは、関係者すべてが認識しておいがほうがいい、ありきたりで普遍的で、でも以外と認知されていない内容です。
実例も絡めて説明されており、かつ目標とそれに対する戦術という明確な筋道で書かれてます。「ソーシャルで儲けるために」的な本を買うよりこのドキュメントをさっと読んだほうがタメになると思います。15分程度で流し読みできます。
マーケッターやリサーチャーが言うほどソーシャルメディアの「効果」というものに確信が持てなかったのです。しかし今年に入って、各所のホワイトペーパーや調査データを追っていくうちに、「あれ?なんかこれいいんじゃね? 将来性あるんじゃね?」と今更思うようになりました。
まず解析全般に言えることなんですが、効果測定の軸や指標、ゴール設定をするという認知がさほど高くないように思います。今年に入ってからなぜか急に解析に関するお尋ねが増えているのですが、まずアクセスログ解析の見方、ウェブの効果の測定についての基本の知識や考え方が、認知されていないあるいはアップデートされていないケースが圧倒的に多いように感じています。
・Facebookにせよ、Twitterにせよ、指標がさほど多くないこと
・どの解析ツールを使っても、元データはTwitterやFacebookが取得し、提供するデータであるという点(ただし解析データベースへデータをひっぱってくる設定やらでツールによって誤差は生じます)
という点で、ソーシャル解析というのは本来見やすいものだと思います。その反面、ソーシャルのコアである「エンゲージメント=ユーザーとの交流の深度」は数字では示しにくく、かつ、それを一つで測る、あるいは示す指標というのは今のところありません。だから最初にソーシャルのその企業なりユーザーなりのゴールを決め、KGI、KPIを決め、どういう形で測定していくか考える必要があるのですね。別にこれ、私の個人的な妄言というわけではありません。とあるリサーチデータでも、ソーシャルの企業活用において効果測定と満足度、その方法についてやるとやらないで差が出るというデータがあります。
ゴールなき指標(KPI)はただの数字である
極論ですが、そんな感じで考えておいたほうがいいかと思います。
で、本日は、これから社内、あるいはクライアントにソーシャルメディアを導入する際に、ちょっと役に立ちそうな資料をご紹介します。
MarkeZine http://go2.shoeisha.jp/c/
解説レポート:小売業者がソーシャルメディアで成功するために ベストプラクティスガイド(Adobe)
*無料。会員登録が必要です。
この資料に記載されているのはTipsではありません。ソーシャルメディアの測定に関する考え方です。営業上、あるいは社内で推進する場合、最初に結論ありき・結果ありきで進めることが多いかもしれませんが、ここに書いてあることは、関係者すべてが認識しておいがほうがいい、ありきたりで普遍的で、でも以外と認知されていない内容です。
実例も絡めて説明されており、かつ目標とそれに対する戦術という明確な筋道で書かれてます。「ソーシャルで儲けるために」的な本を買うよりこのドキュメントをさっと読んだほうがタメになると思います。15分程度で流し読みできます。
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