2013年5月10日金曜日

【解析いろは6】解析にまつわる資格

アクセスログ解析の認知が高まるにつれて、知名度も少しづつ広がってきた感がある解析士。今日は解析士という資格についてライトにまとめてみました。売り込むための美辞麗句も書けるのですが、こういうものだと知ってもらいたいため、まったいらに書きました。

(1)ウェブ解析の資格
 一つだけじゃなくて色々あります。下記以外にもウェブ、IT系の専門学校でもコースがあると思います。増えたなあ~
(い)WACAウェブ解析士(初級~マスター):http://www.web-mining.jp/
(ろ)アクセスログ認定講座:http://www.pm-college.jp/LP/accesslog/
(は)アクセスログ解析スペシャリスト1級認定講座:http://blog.ssgh.co.jp/article/209529306.html
(に)Google アナリティクス individual Qualification (Google analyticsの個人に対する認定資格)
(ほ) Google アナリティクス 認定パートナー(企業に対するビジネスパートナー認定)
 
(2)民間団体の認定資格であり国家資格ではない
現時点(2013/5)ではすべて民間団体の認定資格です。
ま、国家資格になると資格としてのランクは上がるかもしれませんが、管理団体が肥大して実を伴わないケースもあるので、国家資格だからいいという判断もうかつにできませんが。

★依頼しようかな、どうしようかなと思っている方々へ。
○資格が担保するもの
試験があり、ある基準は満たしていると思うのですが、各資格によってレベルがまちまちなためどう判断していいのかわからないことも多いでしょう。
色々な質問を投げかけてください。普通は正面きって考えないことなのですが、アクセスログ解析への基本理解が試されるような質問がいいと思います。アクセスログ解析やウェブに詳しくない人の素朴な疑問が結構ききます。

○資格のレベル
どんな資格でもそうですが、同じ資格の同じクラスであっても個人によってバラツキはあります。
経験主義ではないですが、案件の経験値は判断や仮説立案でとても重要です。また後日この点については書きますが、「勘」で仮説は立てません。仮説には必ず判断の筋道があります。参考程度に今までやってきた案件のことなどもお尋ねください。

★これから受講しようかな、興味があると思っている方々へ。
 ●どの資格を取ったらいいの?
民間認定資格の名の通り、そのことに法的効力・義務はありませんので、自分で調べて受けたいと思うところで受講するのがいいと思います。個人的には「稼げる」「食べていける」とうたっているのは不誠実だと思いますが。あれ、後に(かも?)という見えないテキストが隠されてるんだぜ?




●資格を取れば仕事がある?
自動的に仕事が降ってくる資格は国家資格も含め皆無です。努力と経験の上に仕事の神様は降臨します。ただ、資格があれば話のネタになるので営業しやすいと思います。



●参考:WACA認定ウェブ解析士について
初級は基礎用語と解析全般に関わる知識です。営業、ディレクター系の人は受講して基礎知識をまとめておくのもいいかなと思います。受講料は、講義がちゃんとあるのでこんなものだと思います。
中級がなくて上級に飛ぶわけですが、受講料もかっとぶので本気が必要です。内容は基礎知識+少々深いところに加えて、実務的な要素も入っていきます。テストに加算される課題はかなり実務的。知識+思考方法を押さえる感じです。
マスターは初級を教えることができます。つまり「お教室・お講座ビジネス」が展開できるわけです。受講料も講習も試験もちょっと(かなり)ハードです。
資格は取りっぱなしではなく、講習会を受講してスキルを維持する義務もあります。

特定の会社の子飼いになるわけでも特定の解析ツールに縛られるわけでもありません。解析というものの認知を広める一役を担っているとは思います。このようなモデルを作ったという点は評価できると思います。




まとめると、資格ホルダーもクライアント側も、資格だけですべてを判断しないでください。一定の知識は備えているだろうという前提のもとに、少し話をする時間をください、と資格ホルダーの私は申し上げます。基本的に、ビジネスの根底にはビジネスなりの信頼関係が必要であると考えています。最初の信頼に値する誠実な態度や回答があれば、まずは使ってみてください。

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