2013年5月25日土曜日

【Pick Up】グランフロント大阪と解析の質と量

タイトルが意味不明ですね。
今朝のニュースや新聞で、大阪・梅田の再開発地区「グランフロント大阪」のオープン1か月の概況が報道されました。
読売新聞:うめきた1か月で800万人 周辺にぎわい波及(http://osaka.yomiuri.co.jp/e-news/20130525-OYO1T00257.htm


まだ1か月ですので、ようやく稼働して、問題点もいろいろ見えてきたころかと思います。ネガティブ要素だけを見て成功か失敗かを短期間で判断することは、ウェブ解析でも当然御法度です。不毛です。1か月で事業の成功・失敗は判断できません。
ですが、今日はお遊戯で、解析ならどう考えるか、という視点でこのニュースをテーマにしました。

集客力の背景には、来場者の年齢層の厚みがある。
まず、集客力は抜群です。関西ではオープン前からことあるごとにテレビで流れているので老若男女問わずに認知度が高いです。単なる予測ですが、テレビ効果かなと思います。私も内覧会と平日に1回行きましたが、予想外におじいちゃんおばあちゃんが多かった!あとサラリーマン率も高!従来のオサレ複合施設とはちょっと違う客層という印象を受けました。 サラリーマン層はナレッジキャピタル絡みかもしれません。 以外と多様性のあるユーザー層なのだなと思いました。



>業直後の1人当たりの売上高は800円弱と想定の半分程度で、高い集客力が必ずしも売り上げに直結していない。
ここでいう売上げとは仮に物販、飲食と限定した場合ですが、飲食も物販も決してお安くないグランフロントで、一人あたり売上げ高800円というのは安いなぁ~という印象です。 単価がそこそこの本屋、雑貨屋、カフェ、パン屋等ももちろんありますが、一人あたり売上げは1800~2000円を狙っていたんじゃないんですかね。つまり、見に行ったけど買ってない・飲食してない人も相当いたんじゃないかなあと勝手に仮定します。
これを解析風に考えると、集客(量)は多かったけど売上げの目標価格のコンバージョン率が予想より低い、とかそういう感じになります。
集客は「量」す。指標でいうと訪問数。「質」は直帰率やコンバージョン率で普通は計ります。(サイトの性質によっては多い少ないで語れないことに注意!)コンバージョン率が予想より低いな・・・うむ、短期だけど現時点での仮説を一応立てておこうかな。ユーザーもみておこう。という具合です。

この他、新聞記事のほうにはもう少し詳しく書いてあった中で2点をピックアップ。
各テナントで行列ができたりすいていたりと落差がある
集客が活かし切れていないのは立地(コンテンツの配置場所)や商品・サービス(コンテンツ)の他に理由があるか。例えばそこに到達するまでの経路も問題がないかは、短期~中期的に検証すべきですね。↓こんな感じ。
 >北館へのアクセスが限定的
北館へのアプローチは決していいとはいえません。一階は道路を挟んでいるので横断歩道ですかね。あとは2階のブリッジしかないようです(本当になかったんだな・・・)。南館から北館への流入が減少する理由としてはかなり明白ですよね。
来訪が多い南館(別のコンテンツ)の上(飲食など)の階ともっとシームレスに行き来できればもっと人が流入するかもしれません。 リアルのビルでは難しいですが、ウェブサイトならば関連リンクやバナーや特設インデックスページなどを設置して集客の道を作ることが可能です。


グランフロント大阪では新しい試みがあります。企業のプロモーションの場であり、ユーザーとの距離を縮めるナレッジキャピタル、セミナーやワークショップ、ソシオというコミュニティ活動はさしずめソーシャルメディアといったところでしょうか。現実的な売上げに気をとられがちですが、ナレッジキャピタルもソーシャルメディアも金銭価値に置き換えるのは難しい、ですがユーザーの深堀やヘビーユーザー育成ができる可能性があり、潜在能力が高い場あるいは機能(=メディア)だと思います。


結論。仮に1か月のデータであっても現状把握はそこそこできるよ、ということです。(えー)
1か月のド短期、3か月の短期、6か月~年間の中期、数年スパンの長期でも構成する要素(指標)はさほど変わらないと思います。違いは視点と目的です。
考え方や見方のトレーニングをするために、こんな風に頭の中で遊んでみるのも楽しいかと思います。

あと偏見かもしれませんが、ウェブサイトはテコ入れしたほうがいいと思います。サイトトップページでは誰に何を伝えたいのかわからないし、欲しい情報を探すのが大変。特にスマホだと使いづらさ倍増。これ誰得なん・・・?(近大マグロの営業時間を調べたのに見つからず、食べログで発見して、5時に店の前までいって2時間待ち行列を見て溜息をつくなど)


オシャンティーで小ぎれいなのはいいんですよ、せめてサイト内検索つけてほしいです。レストラン等の飲食の情報がショップ&レストランの経路も内容も貧相すぎる。各店舗紹介ページに何階だけの記載で、フロアマップにもリンクしてないんだぜ? カテゴリでレストラン絞り込みとかできないんだぜ? どうかしてるぜ! あと、Twitterと連動させてリアルタイムで各店舗の待ち時間を表示するとか、なんかもうちょっとウェブテクノロジーを使いこなすといいのになあと思った次第です。

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