2013年5月24日金曜日

【解析いろは9】広告と解析のコンバージョン数が合わないんですが、なにか?

AdwordsやYahoo!リスティング等に広告を出すのは、もう当たり前のことですよね。で、これら広告側にもコンバージョン測定機能が付いてます。そして解析ツール側にも同様のコンバージョン設定を している場合なんかに広告とサイト解析ツールのコンバージョンやクリック数が合わない、というケースがよくあります。
クライアントや上司に「なんで数字合わないの?普通合うでしょコレ!?データとは数字とは神じゃないのムキー」と詰められた経験はありませんか。そしてその数字の齟齬がどうして生じるのか、とか、もう訳わかんなくて誤差の%を出して、大体これくらいの精度で合っていますなんて支離滅裂な対応をしたことがあるかもしれません。いいんです、誰もが通る道です。

なぜ差が出るのか、ということについては下記の記事が詳しいです。わかりやすいです。この「なぜ」を知っていると知らないとで世界と対応が違いますので、ぜひご覧ください。
マーケジン:「そもそも広告効果測定のために作られたツールではない」アクセス解析ツールの仕組みのキホンを押さえよう【アトリビューション編:第3回】

結論はツールが違う・定義が違う、コンバージョンやクリック数の計算方法が違う。ということです。 他には、計測タグの設定ミスなどによる計測モレもあります。
GoogleのAdwordsとGoogleアナリティクスは同じ会社のツールで計測するのだから必ずコンバージョン数なんかが一致してもよさそうなものですが、こちらも合わない場合があります。
Googleサポート:AdWords とアナリティクスでウェブサイトのデータに矛盾がある

大事なのは、効果測定ツールとウェブ解析ツールの数字は異なっていてもおかしくはない、という前提で考え、数字やデータを盲信しないことです。効果測定ツールだけではなくどの解析ツールでもいえることです。

じゃあ、一体広告効果はどこでどう見ればいいのよ?解析結果との矛盾をどう解消したらいいのよ?と思われるでしょう。
そもそも、違うツール間の数字の矛盾は(設定ミスを除いて)報告側でどうにかできるものではありません。広告効果測定についての報告はウェブ解析と分ける、のが私は正しいと思ってます。
ですから、広告からの集客が大きなウェイトを占めるサイトは、広告効果測定ツールを別にいれて、広告効果のみを個別に測定してもいいと思います。広告の効果測定ツールはそこに特化しているので、デバイス別だったり、メール、広告、ソーシャルなどのメディア別流入の切り替えがスムーズだったり小難しい設定が不要だったりして便利です。
お高い有料の解析ツールならそのあたりも充実しているかもしれませんが、私は実務で使ったことがないのでなんともいえません。使いたいなあ・・・誰か使わせてくんないかなあ。

次に、レポートの方法について。ウェブ解析の中に入れるから矛盾するのです。ウェブ解析ではこうでした。広告効果測定は別紙あるいは別表にて。という感じですね。ちゃんと分ける理由と、解析と広告効果測定ツールでの定義を事前に説明しておくことも大事です。ここが、知っていることと知らないことの差です。

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