2013年5月15日水曜日

【Pick Up】ウェブ解析とアイトラッキング

今朝NHKのニュースで取り上げられていた「アイトラッキング」という技術。昨年末くらいからウワサにはなってましたが、SUMSUNの新機種に搭載されているようです。
NHK http://www.nhk.or.jp/ohayou/closeup/20130515.html

体の不自由な方も、アイトラッキング装置を導入し眼球を動かすことができればPCが操作できます。装置のほうはまだまだお高いのですが(低価格帯でも90万円台!)、このように実用化されるのはとても喜ばしいことです。
アイトラッキング技術を利用したマーケティングはすでに行われており、ウェブ解析の分野でもそのサービスを提供している会社が幾つもあります。

■アイトラッキングてなに?
定義としては「人の視線の動きを追跡し、記録する機能及び機械」といえるでしょう。詳細は下記ページ参照。低価格のアイトラッキング装置を開発販売している会社ですね。
ドビー・テクノロジー・ジャパン http://www.advertimes.com/20130215/article101907/


■アイトラッキングとウェブ解析
無料ではユーザーヒートが有名です。(私は使ったことないですけどー)
http://userheat.com/
ただし個人のみ無料で、企業は有料サービスを利用しなくてはなりません。サンプルみてるだけでもかなり面白い!
ウェブ解析におけるアイトラッキングの利用目的は、
○ユーザビリティテストを行う
○ユーザー分析
です。もともとユーザビリティテストの一環として使われています。装置や調査環境などのセッティングに費用がかかること、調査費用もお安くないので常時使うわけにはいきません。ユーザビリティの確認方法は、被験者を集めるユーザビリティテストのほうが安くつく場合もあるでしょう。
<参照>U-site:5ユーザーでテストすれば充分な理由(Why You Only Need to Test with 5 Users
著者:Jakob Nielsen, Ph.D
http://www.usability.gr.jp/alertbox/20000319.html

昨今の解析は、ソーシャルの普及とともにユーザーセグメント、ユーザー分析を強化していく方向性だと思います。アナリティクスはユニバーサルアナリティクスやプレミアムといったユーザー基軸の機能を、従来のアナリティクスとは別に展開を開始したんだな、と勝手に思ってますw。
リファラ等のユーザー情報とアイトラッキングが連動すれば、動向をもっと細密に検証できるでしょう。40代女性層リピーターは圧倒的にこのバナーを見てクリックする、とか。30代男性層新規ユーザーはこの記事のこのリンクから商品詳細を見ている、とか。
ユーザーヒートの企業向けサービス「ユーザーインサイト」ではヒートマップと読者層の男女比や地域、年齢層(推定ですよ、あくまで)も提供しているようですね。画面で見た限りですが。


ただし、アイトラッキングについては、NHKの番組内でも指摘があったように「その人の思考が現れる」傾向があるそうです。『目は口ほどに物をいい』てやつですね。ですので、アイトラッキングを実行する、あるいはしている場合はユーザーに利用目的や内容を明示することが必要だとはと思います。

アクセスログは個人情報ではなく、その情報だけで個人を特定することは通常ではできません。ウェブ解析におけるアイトラッキングも、リファラが連結されていても個人の特定は不可能です。なので必要以上にビビったり警戒することはないですが、 こんなこと書くと、自分のアクセス情報を取られるのはいやだ、拒否したい、でもウェブサイトは見たいという人がいるかもしれません。
前述のとおり「(基本的には)アクセスログは個人情報ではない」、サイトの所有者に帰属する情報だという理解が通説です。JavaScriptを切る(ウェブビーコン方式の場合だけですが)、プロキシサーバ経由でアクセスするなどの手段を使って自己防衛してください、という話になります。

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