2013年5月22日水曜日

【Pick Up】店員よりスマホ、とマルチデバイス解析

ITmediaマーケティング:Googleの調査結果――店舗で買い物をする顧客の82%は、モバイルサーチで購入を決めている

買い物をするときは大抵スマホで価格の底値やレビューを調べてから購入している姿をよく見かけます。私の友人はみっちり調べて購入するか意志決定をしています。すばらしい!

失敗例があります。 先日、ベトナムにいってきました。んで、ある観光先のお店でTシャツを買いました。よくあるスーベニールと違って、ちょっとよさげで値段もかなり高かった。その場で、そのTシャツのブランドを調べれば、自分が宿泊している市内に直営ショップがあったことがわかったのですが、あとの祭。友人がやっぱりこのブランドのTシャツがほしいなあと思って、ホテルに戻ってささっとスマホで調べた結果、めちゃ近所にショップがありました。値段も4割程度でした。というオチ。でも後悔なんてしない!その瞬間の出会いこそプライスレス!(相当悔しかったらしい)

スマートフォンの機能、アクセスのしやすいデバイスという特質は、確かに購入に至る経路を変えていることを実感します。実店舗は実際の物の重さや形を確認するためのショールームであり、購入はスマホ、というケースが増加しているように思います。とくに量産品で販売店によって価格に差が出る商品はその傾向が強いと思います。

実店舗の強みとは、実際に商品に触れられることと、店員による情報提供やサービスです。しかし、様々なノイズが混入しているにせよ、率直な感想が聞けるのはアマゾンや楽天のレビュー、アットコスメの評価です。
スマートフォンの普及率はここ数年で凄まじく、あるサイトのログでも、一年や半年タームで見ても確実に増加しています。

●変化する購入経路
こと、Eコマースにおいては、
(1)スマートフォンの普及→購入場所(実店舗からウェブサイトへ)
(2)購入に至る経路の変化→実店舗や販売店のサイトで確認してから「自分の買いたい・買える」タイミングで「買いたいサイト」で購入)
(3)購入者の情報収集経路→店員や実店舗から、販売元のウェブサイトやレビューサイトへ。
を「日常的に」考えながら、柔軟に運用していかねばならないでしょう。

【補足】
 ちなみに・・・サービスの予約や商品の購入はPCが最も多いという調査データがあります。比較的高めな電化製品はPCで申し込む人が多く、3デバイス共通で「紙の書籍、雑誌」も多いとか。あくまでも傾向ですが、自社やクライアントの商材、あるいはサイトの訪問がどの媒体が多いのか、どの媒体に向けたらよいのか、参考資料にはなるかと思います。
 <参考>
selectbox:ヤフー スマートフォン・タブレット・パソコン3デバイス所有者の利用動向
*PDFの閲覧・ダウンロードには登録が必要ですゾ 

直営・直売ならばまだわかりやすいのですが、メーカーの場合はさらに深く考えねばなりません。さらにさらに、直接利益を生まないブランディングサイトやコーポレートサイトはもっと深く考えねばなりません。直接利益を生じないからこそ、サイトの役割とゴールが問われるのです。ほんとこれ重要だから!

ウェブサイト(スマホサイト含む)、ソーシャル、アプリ、ならずリアルのコールセンター、実店舗での購入情報などを(きちんと設定と設計をしてデータを連結すれば)一つのツールで総合的に解析できると謳っているのが「ユニバーサルアナリティクス」です。
各種解析ツールのサイトをさらっと見たんですが、ウェブサイト、モバイルサイトに加えてソーシャル解析まではフォローしているものの、リアル店舗やコールセンターなどのリアルデータをひとつのソフトで統合管理するのは特別なカスタマイズであって、一般的にオールインワン機能として売っているところはないようでした。見落としてる可能性大ですが。おそらく他の大手の有料解析ツールも年内にはバージョンアップしてそのような多媒体を解析する機能を追加してくるのではないでしょうか。

まあ、行動と実装の早さならGoogleが一番でしょうね。そのかわり初期にはバグが頻発しますけど。しかし、インターネットではやったことがないことを先駆けてやるのが一番利益を生むというのが鉄板です。バグは大きなリスクですが、リスクよりもアクションを優先するところがアメリカの企業らしいなあといつも思います。

結論。ウェブだけ、モバイルだけの解析をしているとこぼれ落ちる情報が増加している。リアルの販売や顧客管理情報との連結が難しくても、ウェブベースの各種媒体(ソーシャル、アプリ)を使っていればそれらの計測は必須であり、やはり何らかのカタチでユーザーを特定し、行動を把握しなければ、明日はあっても来年はない。かも。

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