2013年6月8日土曜日

【Pick Up】Facebookへのマーケティング効果の期待と実感の落差

ニュースソース:ITmedia 
Facebookのマーケティング効果を実感しているマーケターは37%――米調査結果発表
元記事:
Only 37% of Marketers Think Their Facebook Advertising Is Effective [Study]

最近ソーシャルネタばっかりですいません。いま結構どっぷりなんでつい目がいってしまうのです。

記事内には下記の記載があります。
・マーケターのソーシャルメディアの利用 97%
うち、Facebookは49%でダントツですね。やはりソーシャルではマーケティングしやすく使いやすいプラットフォームなんですね。


・ソーシャルメディアはマーケティングに積極的に活用すべき 86%
・Facebook広告が効果的と考える 37%
見出しはここから来てます。この後に下記の文章が続きます。
「this a metric that shows Facebook marketing isn't effective, or is it really to do with the fact marketers aren't properly tracking those Facebook efforts into ROI?」
 Facebookマーケティングが効果的でないか、あるいはマーケターがROIの中に含まれるFacebookの効果について適切なトラッキングをしていないんじゃね? (超意訳) 
ま、驚くべき低さだといいたいのでしょう(超意訳)。

FBからの流入→サイトでの購入などのコンバージョン ということになるともう少し流入元としての効果を期待したくなりますし、効果計測もある程度可能です。ブランド認知や訴求、企業イメージ向上をソーシャルで醸成する、とかいうのも営業的なウリですよね。
「Facebook広告が効果的と考える 37%」の内訳や詳細は不明のためなんともいえませんが、Facebookへの期待度と広告効果の落差にちょっと失望している・・・ということでしょう。

アメリカでの調査と記事ですが、この落差、「効果」 についての実感はおそらく日本でも感じられるのではないでしょうか。
まず、ソーシャルというものは効果測定や評価が非常に難しいです。指標は色々ありますよ。いいね!とかエンゲージメント率とかリーチとか。取得しているデータだってたくさんありますでも、そのどれか一つを取っても、クライアントが期待する「効果」に直結しないのです。 特にブランド好感度とか認知度などはFBインサイトやその他ソーシャル解析ツール、いや、アクセスログ解析ツールでも直接的に導き出すことはできないものです。と、いうことをまずきちんと、クライアントも解析する側も認識した上で、ソーシャルツールとそ効果測定、解析手法と判断基準について論じるべきだと思います。


大企業のマーケターほど「Facebookは効果的」と捉える傾向が強い。小企業やあまり知られていないブランドの場合、Facebookマーケティングの効果はあまり見られない。


これまた厳しい調査結果が(笑)
ソーシャルで認知度やブランドを広めたい場合は、地道な努力が必要です。その努力、人的コストや広告はROIに換算すると厳しい結果になり、短期間での成果が得られず、継続が難しい。だから効果がない、という調査結果になりやすいのかもしれません。

ここでも問題になるのが「ソーシャル」なのです。ソーシャルで何をするのか、どう在りたいのか。そのビジョンをもって、時間をかけてコミュニケートしていくことがソーシャルなのであって、ソーシャルという集団にアプローチできるからマーケ効果があるよ、なんていうことは軽々しく言えないと思います。

ですので、記事にある通り、「効果が低いからやらない」というのではなく「何のためにどのようなソーシャルを形成するのか何をもって効果とみなすのか、効果を出すためにはどのような施策を行うのか」という認識が必要だと思います。

まあ、この記事を見て思ったのは、
ソーシャルでクライアントが期待する形での、目に見える効果を目に見える形(数字とか)で出すのはやっぱり難しいよねーということでした。そこを何とかするのが解析側の仕事じゃん!と言われればそうですが。

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